真・闇の会夢幻格闘化計画{Dream Duel Project}大番長
大番長 弐への序章(16禁部分有り)エクレール☆5

最終決戦

登場人物 斬真狼牙⇒狼 斬真豪⇒豪 エクレール⇒エ ジャンヌ⇒ジ
        陣内兵太⇒兵 中西剣道⇒剣 河野美潮⇒美 シャイラ・S⇒シ
        バイラル⇒バ アイレーン⇒ア ジョドー⇒ジョ 
        ルドルフ将軍⇒ル ビルナス⇒ビ プルマ=エトシバ⇒プ
        ナイツ⇒ナ 神威⇒神

CG
『父と娘{こ}1』
 〜エクレールとルドルフ将軍が剣を構えて対峙している
『父と娘{こ}2』
 〜エクレールが息絶えたルドルフ将軍の頭を膝に乗せて号泣している    

<−ビッグ・ノア−司令室−>
(32 terrible beat W)
ナ「総統{ヒューラー}!敵がすぐそこまで!!」

ル「うろたえるな。」

ナ「し…しかし…!」

ル「お前達はここを去れ。
  後は儂に任せるがいい。」

ナ「……解りました。」

ル「………。」

ル「………。」

ル「また会{お}うたな。斬真…狼牙……。」

(13 holly flame)
狼「ああ。」

狼「で、どうするんだ?」

ル「フ……士、相対すに言葉は不要るまい。」

ル「ただ、刃にて語るが良い。」

狼「ああ…。」

狼「………と言いたいところだが、
  闘るのは俺じゃない。」

ル「ほぅ………?」

エ「父さん……。」

ル「エクレールか……。」

バ「お待ち下さい、ルドルフ将軍!」

ル「何だ?」

 バイラルは、今までの経緯を事細やかに説明した。

ル「そうか……。」

ル「詳細は理解した。」

ル「だが、漢{おとこ}とは不器用なものでな……。
  今更剣を納める事は出来ぬ。」

ア「ルドルフ将軍!」

CG『父と娘{こ}1』
エ「如何して……

エ「如何してなの、パパ!?」

エ「ボク達が戦う理由なンて……
  どこにも無いンだよ。なのに……」

エ「何でなの?
  ……こンなのやだよ、ボク!!

狼「ボク……?」

兵「パパ……?」

狼「バイラル、何かエクレールの奴……
  いつもと口調が違わねえか?」

狼「自分の事もユキみたいに
  『ボク』って言ってるしよ。」

バ「あ、ああ……。」

ル「日本の諺{ことわざ}に、
  『獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす』
  というのがある……。」

ル「お前と立ち合うも獅子の親なればこそ……。」

ル「なれば………
  己の剣で語って見せよ!!!!」

エ「負けられない……。」

エ「守りたい………。」

エ「世界の為や正義の為だなンて
  大それたものじゃなくていい……。」

エ「大切な人達を……
  大切な人を守りたいから……。」

エ「ボク達は負けられないンだ!!

狼「どう見る、兄貴?」

豪「ふむ……。」

豪「力量は経験に裏打ちされた
  ルドルフ将軍がはるかに勝っている。」

豪「技量・速度・力……これらのうち
  エクレールが勝っているとすれば……。」

狼「技量と速度だな。」

豪「いや、速度だけだ。」

狼「何だと?」

豪「ルドルフ将軍は力だけのバケモノじゃない。
  その事はお前も知っているはずだ。」

狼「じゃあ、如何するんだよ、オイ!」

豪「心配するな。エクレールにも聖剣・オルレアンが有る。」

豪「聖剣・オルレアンを使いこなしているエクレールにも勝機は有る。」

豪「まあ、どの道、俺達が出来るのは
  こうして見守る事くらいだ。」

(32 terrible beat W)
デスマッチ vsルドルフ将軍」(エクレール一人)】

狼「互いにこう着状態だな……。」

豪「ああ。」

豪「おそらく、次の一撃で勝負が決まるだろう……。」

ジ「待て!」

狼「ジャンヌ!」

ア「ジャンヌ様!!」

 狼牙が後ろを見ると、ジョドーに体を支えられ、
 荒い息のジャンヌがいた。

ジ「止めさせるんだ!これ以上オルレアンを……
  オルレアンを使ってはいけない!!」

兵「何でYO?」

兵「次にオルレアンを使えば、確実に勝てるんだぜ!」

ジ「違う……。」

ジ「次にオルレアンを使えば……」

ジ「確実に死ぬ!!!!」

狼「何だと!?」

狼「如何いう事だ!!!?」

ジョ「元々、ルシェルドの動力はオルレアンの
  原理を応用して創られたものだ。」

ジョ「ルシェルドの操縦者は、強い霊力が必要になる。」

ジョ「使う者の霊力を極限まで削り取り、
   それに相応しい霊力を持たなければ……。」

ジョ「操縦者はルシェルドの肉に
   肉体を骨まで全て喰われ、消滅してしまう。」

ジョ「オルレアンとて同じ。
   使い手の霊力が強くなければ……。」

ジョ「肉体は確実に四散する。」

狼「何だとぉ!!!!」

狼「ん?沙羅沙、手前ぇいやに冷静じゃねえか。」

沙「当然よ……。あたいは………
   あたいはエクレールを信じているもの。」

 そう言ってはいるが、固く握られた沙羅沙の
 手は、爪が食い込んで血を流している。

兵「姉御、アンタ……。」

沙「あたい達が信じなくて、誰が信じるのよ。

エ「〔駄目だ……目が霞んできた……。
   体も砕けそう……。〕」

エ「〔でもまだ……〕

エ「〔まだ死ねない!!〕」

エ「〔もう少しでいい。もう少し頑張って!!〕」

エ「〔私の体……私の心!!!〕」

ジ「……。」

ジ「オルレアンが……発動する……!」

ジ「く………。」

 そして、オルレアン発動…………。

(30 Big Bang Age)
 次に狼牙達は見た……。

 仰向けに倒れているルドルフ将軍と、膝を付き、
 オルレアンを支えにして乱れた息のエクレールを……。

ジョ「な、何と……!!」

ジ「明らかに霊力が足りないのに肉体が四散しない……。」

ル「ジャネットよ……。お前は一つ勘違いをしている。」

ジ「勘違い……?」

ル「ルシェルドは所詮邪なる力によって創造{つく}られしもの。」

ル「邪の力が贄{にえ}を欲するはむしろ必然。」

ル「だが、オルレアンは聖なる力によって創造{つく}られた剣。」

ル「オルレアンに相応しい使い手が持てば、
  むしろ剣は使い手の能力を最大限にまで昇華させる。」

エ「不思議な感じ……今まではオルレアンの中に
  魂を吸い取られる様な感じだったのに……。」

エ「二度目の時はむしろ、オルレアンの方が
  力を貸してくれた様な……。」

兵「ところでさぁ、ジャネットって誰?」

兵「目っ茶気になるんだけど。」

ジ「私の事だ。」

兵「え?だってアンタの名前は……。」

狼「本名って事だろ。……多分。」

ジ「ああ。」

兵「ところで、アンタとあのオッサン……如何いう関係なんだ。」

ジ「夫婦だ。」

兵「え?

兵「奥さん?」

狼「奥さんって何なんだよ……。」

兵「あのオッサンがエクレールの親父で、
  オッサンの女房がアンタって事は……。」

エ「そんな……ジャンヌ様が……」

ア「エクレールの……」

兵「オッ母サン?」

ジ「ああ。」

バ「しかし、何故その事を隠す必要が?」

ジ「甘えがあってはならないからだ。」

ジ「それに……
  ジャネットはあの日、死んだのだからな……。」

エ「……。」

??「まさかこの様な小娘如きが
  オルレアンを使いこなすとはな……。」

(35 Kamui @)
 その時、エクレールの前の空間が歪み、
 漆黒に包まれた魔性の男・神威が現れた。

豪「神威!」

匡「………!!!!」

狼「手前ぇ……!!!!」

ジ「神威!なぜ……!?」

神「鬼神と畏怖れられ、武神と讃えられた男も
  親娘の情を断ち切れぬとは……
  所詮はヒトの親か。」

ル「……何を血迷って出てきた、神威よ。」

神「血迷ってとは酷い言い草だな。」

神「まあいい。」

神「貴様ら全員の命を貰いに来た……
  と言いたいところだが……」

 エクレールを一瞥する。

神「取り敢えずはオルレアンと小娘の命でも頂こうか。」

(36 Kamui A)
 エクレールに振り下ろされる兇刃。

エ「くっ!」

 無論エクレールも抵抗するが、
 ルドルフ将軍戦で消耗しきっている身では、
 抵抗らしい抵抗も叶わなかった。

エ「くぅっ……!」

神「死ね……。」

 再び振り下ろされる兇刃。

(SEキィン!バァン!)
 だが、その兇刃は吹雪の剣に阻まれ、
 エクレールに届く事は無かった。

 そして、神威の肩には銃弾が命中していた・


神「貴様ら……!」

ル・沙「誰であろうと……」

ル「誰であろうと、エクレールには指一本触れさせん!!!!」
沙「誰であろうと、エクレールには指一本触れさせない!!!!」

神「死に損ないが……!!」

 火花を散らす激闘……

 だが、神威と深手を負ったルドルフの戦力差は大きく、
 徐々にルドルフ将軍が押されていく。

神「死に損ない風情が!死ねぃ!!」

(SEドスッ)
 ルドルフ将軍の胸板を兇刃が貫く。
 だが、その腕は神威を掴んで放さない。

神「貴様……如何いうつもりだ!!?」

ル「神威よ……
  貴様にも一緒に地獄に付き合ってもらうぞ。」

神「何だと!?」

神「この神威を道連れに自爆するつもりか!!」

ル「フ……ケチケチするなよ。」

神「くっ……ルドルフとあろう者が
  小娘如きの為に命を落とすつもりか!?」

 その直後、二人を中心とした空間が
 大きく爆発する。

ア「あれは……神龍剄{パンツァードラグーン}!!」

 爆発が収まった後、狼牙達が見たものは……。

 仰向けに倒れて、虫の息のルドルフ将軍と、
 重傷を負った神威。

神「く……死に損ないが……!!」

神「フン……。」

 自分の状況の不利を悟り、
 踵{きびす}を返し、闇へと消え去る神威。

CG『父と娘{こ}2』
(21 dash to trush 〜unpluged〜)
 瀕死の状態で仰向けに倒れている
 ルドルフ将軍に近づく狼牙達。

エ「パパ!」

狼「しっかりしろ!
  こんなところでくたばるんじゃねえ!!」

ル「フン…………儂の体の事は儂が一番
  理解っている。」

ル「儂がここまでという事もな。」

ル「強くなったな……エクレール……。」

エ「やだよパパ!死なないで!!!!」

エ「やっと再会えたのに……
  ボク……ボク……!!」

 泣きじゃくるエクレール。
 その眼からは、大粒の涙が流れ続けている。

ル「泣くなエクレール……。」

ル「そんなに泣かれると、
  安心して地獄に逝けぬではないか。」

狼「ば、馬鹿野郎……!」

ジ「お…お前にはまだエクレールを見守る
  仕事が残っているのではないのか!」

ジ「お前が死んだら如何するというのだ!」

ル「儂はお前がいるから何も心配しておらぬ。」

ル「フ…少し…カッコ良過ぎるが……な……。」

 事切れるルドルフ将軍。

兵「バ…馬鹿野郎!!オッサン……アンタ……
  アンタ、カッコ良すぎんだよぉ!!!!

ジ「ルドルフ………。」

ア「ルドルフ将軍……。」

バ「くっっ……!」

エ「うぅ…うぁぁぁあああああああ!!!!!!

<−ビッグ・ノア Drノアのラボ−>
(23 silence..)
豪「これがルシェルドの真核……か。」

豪「さて、これを如何する。」

狼「決まってんだろ。」

ブッ潰しゃあいいんだ!

豪「落ち着け狼牙。」

豪「通常の方法で破壊しても、物理的には破壊出切るが
  真核まで破壊する事は出来ん。」

エ「私が…やりますわ。」

豪「ふむ。」

豪「大丈夫なのか?」

エ「はい。」

ジ「エクレール……。」

豪「よかろう。ルシェルドと同じ原理を持つ
  オルレアンならば真核を破壊出切るだろう。」

(13 holly flame)
デスマッチ vs神化体】
(体力・気力が全回復したエクレール一人)

エ「〔パパ……!!〕」

(SEズバァッ!!!!)

 万感の思いを込め、オルレアンを振り下ろす。

URRRRRRRYYYYYYYYYYYYYY………

 そして、ルシェルドの真核は、闇に吸い込まれる様に
 断末魔を上げ、消えていった。

バ「………。」

ジ「悪夢は………過ぎ去ったのか……」

ア「エクレール……。」

エ「私なら……もう大丈夫ですわ。」

狼「ああ……その様だな。」

<−ビッグ・ノア−操縦室>
(32 terrible beat B)
狼「ところで、この方舟から如何やって降りるんだ。」

豪「ムラタみたいに全員飛び降りればいいんじゃないか?」

(SEガスッ)

豪「冗談だ。」

狼「あのなぁ……。」

プ「私達が操縦するわ。」

狼「プルマ、ビルナス……。」

美潮「私達も手伝うわ。」

豪「よかろう。それに、美潮やシャイラも
  加わったなら鬼に金棒だ。」

ビ「任せるがいい。」

シ「いいわよ。」

豪「うむ。頼むぞ。」

 唸り声を上げ、急速下降するビッグ・ノア。

アテンションプリーズ・アテンションプリーズ
 当機は只今より着陸態勢に入りま〜す。

狼「何だそりゃ……。」

 漫画の様な速さで着陸に成功する。

 ちょっと端折り過ぎな気もするが。

当機は只今より自爆モードに入りま〜す。
 うふっv

狼「自爆モードだと!?」

狼「おい、これは一体如何いう事なんだ!!」

ビ「言い忘れていたが、ビッグ・ノアは
  一度着陸すると自爆モードに入るそうだ。」

久「端折り過ぎもいいところだな……。」

後1時間でドクロ雲が浮かびまーす。
 じゃあ、ぽちっとなv

狼「何がぽちっとなv、だ……。」

豪「ふむ。では我々は退避するとするか。」

狼「あのなぁ……。」

 狼牙軍団は退避し、ビッグ・ノアはドクロ雲を
 残して大破する。

豪「色々有ったが……まあ、これで一応終わったな。」

狼「ああ。一応……な。」

久「ところで、お前達は如何するつもりなんだ?」

ビ「俺達は人を探しているからな……。
  悪いが長居は出来ん。」

プ「そういう事なの。」

剣「ビルナスさん……。」

ビ「剣道か。」

剣「アタシ、ビルナスさんと剣を交えた事……
  一生忘れません!」

ビ「ああ……俺もな。」

狼「じゃあな。」

ビ「ああ、さらばだ。」

余談


本陣へ撤退
本陣へ撤退
撤退
撤退