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| 平成１８年 １０月 25日 第四話 もう一つの新しい命 |
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| 場所はベッドでグスーリ睡眠中のカズキンの 顔のアップから始まります。 「わーーーーっ!!?」 起きて見ると、ホテルのベッドで トランクス一丁でグスーリ睡眠していました。 禁じられた遊びの後か!!? 「やっとお目覚めかい？」 目覚めたカズキの前にはＴシャツと トランクス風の半ズボンの斗貴子さんが いるじゃあーりませんか!! 自分の恥ずかしい姿にカズキンも思わず赤面。 「ホテルプラス＋パンツプラス＋ 私服の斗貴子さん!! 一体、何があったー!!?」 すげえ顔だな、カズキ。 楳図マンガにも出られそうな顔ですぜ。 「夕べ、キミがあのまま眠ってしまったから、 寄宿舎より近い、私が滞在している宿に 運んだだけだ。 それ以外、何が有る？」 なぁんだ、そうか。 やっぱ宿賃は錬金戦士の組織の金庫から 出るんでしょうか。 「何も有りません……。」 やっぱあの状況はエロゲ向きな状況でしょ。 「私が雲の上に住んで、霞でも食べてると思ったか？」 斗貴子さんの私生活はホム軍団との戦いの連続で、 定住の家、という訳にはいかない様ですね。 ていうか、雲、というより中の人が女郎蜘蛛…… その言葉に対し、カズキは斗貴子さんが ダンボール生活をしていると想像しています。 ……ヲイ、カズキ、いくらなんでもそりゃねえべさ。 「キミは失礼だ!!!!」 そりゃあ、失礼でしょ。 「そう言えば、俺、斗貴子さんの事何も知らないな。」 心配するな、後で嫌という程知るから。 斗貴子さんのスクールどこー、と訪ねるカズキですが、 どうやら斗貴子さんは現在通学していないそうで、 セーラー服は、前のミッションの時に潜入した 学校の制服のものらしいです。 「普通に学校に行っていれば、今年で高三になる。」 「ああ、やっぱり年上なんだ。」 「年上だとうれしいか？」 おお！何か上目遣いが色っぽいぞ斗貴子さん!! ここでカズキはなぜか斗貴子さんが 戦士にとらばーゆしたかの理由を尋ねます。 「全てはホムンクルスが……憎いから……!!!!!」 顔が怖いよ斗貴子さん!!!! カズキがその表情にひるんだ瞬間、 我に返った斗貴子さん曰く 「下らん詮索より、今は創造主の詮索だろ。」 今日は土曜日なので、一日かけて 創造主の探索に時間を費やせます。 私が学生の時は、土曜日も登校していました。 高校の時は毎年追試する程勉強していませんでしたが。 「うかつに触れちゃいけない所だったんだな……。 ゴメン。 斗貴子さんは、人喰いのバケモノと戦って、 みんなを守ってくれている。今はそれで十分。 何より、斗貴子さんを救うには 後二日しか残されていないんだ。 今はそのことだけに集中しろ!!」 と、斗貴子さんの過去の詮索を断念し、 斗貴子さんレスキュー作戦に専念するカズキでした。 四日間の探索で学校で見つからなかった事で、 逆に四日連続で学校を休んでいる香具師が 怪しいぜ!!という結論に到達しました。 そして、カエル野郎の 「生徒が使う施設は、何も校舎だけじゃない」 というゲロから、候補が寄宿舎に絞られ、 カズキは４日連続で学校を休んでいる香具師を 探す事になりました。 斗貴子さんは、その間学校にスニークイン・潜入して 出席簿の内容をチェキしてくる様です。 しかし、この間のメモだけでは情報が足りない、 という事で、似顔絵を書く事になりました。 「だいじょーぶ!!何を隠そう、 俺は似顔絵の達人・マスター・マエストロ・マイスターだぁ!!!!」 力入ってるよ、カズキフェイス。 「キミ、今何も考えないで喋ってるだろ。」 まあ、それが武藤カズキですから。 今、「むとうかずき」と入れたら『無灯火好き』に変換しました。 「ウマイ!!でも似てない!!」 今にもＵＲＹＹＹＹＹＹＹ!! とでも出だしそうな荒木節のイラストです。 五日目 「この男を捜している！ どこかで見たことは無いか!!」 外泊して帰ってきたと思ったら、 いきなり濃い顔の似顔絵を見せて人探しです。 「どうして俺はエロスだチクショー!!」 「ていうか、お前夕べ何をしてた？」 「それより斗貴子さんって一体何者なんだ？」 「わー、変態さんがいる～。」 岡倉は号泣していますし、 六桝は外泊の理由を詮索していますし、 大浜は斗貴子さんの素性を詮索していますし、 まひろは似顔絵を見て変態と判断します。 六桝は岡倉がショックを受けている理由を 「エロ本『Ｈでキレイなお姉さん』が 斗貴子さんに見つかってエロス呼ばわりされた」 と聞かされ、カズキは斗貴子さんの 「年上だと嬉しいか？」 発言を思い出し、真っ白になっています。 「エロス……」 「年上……」 カズキ&岡倉はブルーになっています。 「年上がどうしたの、お兄ちゃん？」 まひろは状況がつかめていない様で、 仲良し三人組は創造主探索に協力する事になりました。 丹念な探索にもかかわらず、中々見つかりません。 やっぱ秘密のパピヨンハウス{仮}は人里離れた 場所に有るのでしょうか？ と、前に薬をわんさか持った顔色の悪い三年がいます。 どうやら、薬の服用の前の様です。 まひろが声をかけますと、 どこかで見た様な感じの香具師です。 質問に答える前に薬を飲む飲む三年です。 飲んでも大丈夫ではないですが、 薬を大量に飲まないと体が持たないそうです。 尋ね人についてまひろが誰もそんな人は知らないという 答えしか返ってこないので彼にエクスキューズミーしますと、 「その彼は透明な存在なんだろうね。」と返ってきました。 目に映っても風景の一部としか認識されない、 どの教室にも必ず一人はいる、 いてもいなくても誰も気に留めないクラスメート、 そんな感じがする、と、まるでＧＸの三沢大地です。 「彼について何か解っているのかい？」 とたずねられ、特徴と似顔絵を差し出すカズキンですが、 似顔絵を見て「なんじゃこりゃー！！」な顔をしています。 まひろ曰く「いたら只の変態」だそうです。 カズキ的美的感覚では蝶々マスクは結構おしゃれだそうですが、 まひろはオシャレ違う！と反論します。 当の三年は「いや、正しい!!」と同調しています。 蝶々は素晴らしい。蝶サイコー!!らしいです。 「誰も見向きもしない醜い芋虫から…… 誰もが目を留められずにいられない 美しい姿へ変身……。」 パピヨンマスクは華麗なる変身へのシンボルだそうです。 『目を見れば理解る。ドブ川が腐った様な目だ。』 三年の眼を見て、カズキは斗貴子さんの言葉を思い出します。 身長１７５～１８０㎝、痩せ型で姿勢は前分けで黒い髪、 色白というより蒼白な肌……犯人はお前だ!! それに気づいたカズキはまひろに 仲良しトリオに昼飯があるから集めておいてくれ、と言い、 その場から退避させます。 「俺、一年間ここで暮らしたけど、 先輩の顔に見覚えが無い。」 「言っただろ……彼は透明な存在……。 いつも風景の一部でしかない。 そして後二日……」 と三年が言いかけた時、いきなり咳き込み、 吐血します。 そこに斗貴子さんの携帯連絡だぁ!! 「見つけたぞ、カズキ！ 寄宿生三年で、四日間休んだ者は確かにいる！ クラス３・Ｃ、出席番号８番！ 蝶野攻爵・１９歳！ そいつが創造主、パピヨンマスクの男だ!!」 謎は全て解けた!! 「自分の力では命すら保てない最弱の容姿…… けれど彼は見つけてしまった…… 偉大なる錬金術の力を…… 華麗なる変身の方法を!!!!」 懐からパピーマスクを取り出し、パピヨン野郎に変身かぁ！ こいつをタイーホすればこれ以上の犠牲者も出ないし 斗貴子さんもセーフ！ そして、当の斗貴子さんは５分で着きます。 こいつをとっつかまえてハッピーエンディングにレディーゴー!! 「武装錬……」 「ストップ！」 何だ？今更命乞いか？ な!!?パピーの手には不埒な本体の解毒剤が!! それでカズキの攻撃を止めようというのか!!? 卑劣なり!! そして、カズキの核鉄と物々交換汁、と 交換を迫ります。これぞ卑怯者の王道だぁ!! ホムンクルスと並ぶ錬金術の粋、 核鉄を目の当たりにして次の研究材料にキボンヌ、 という事らしいですよ。 さあ、どうするカズキ！！ 「駄目だ！やっぱりこれは渡せない!!」 カズキがそういう事は、パピヨン野郎もそれを読んでいて、 更に俺と同じで自分の命が一番大事だと続けます。 が……渡せない本当の理由は 核鉄を渡したらカズキがシボンヌしてしまうので、 薬を斗貴子さんに渡す者がいなくなる、という理由からでした。 ホム野郎巳田に一度殺られたカズキは、 斗貴子さんからプレゼントされた核鉄を心臓の代用品にする事で 新しい命をゲットだぜ!!核鉄イコール新しい命だぁ!! 「新しい命…核鉄……何と、核鉄には そんな力が有るのか……!!」 その事実を聞かされ、パピヨン野郎は 怪しげなオーラを出します。 ウホられる危険を感じ、カズキは貞操を守ろうと必死です。 「お前の命をキボンヌ!!」 お前の作った食人ショッカー軍団のおかげで 何人の命が失われたと思ってんだ!!? それなのに新しい命をゲットしたいだと!!? 勝手を言うな、このピー野郎!! とばかりに怒りのカズキストレートマグナム{仮}が パピヨンマスクに放たれます!! しかし、ラスボスたるもの この様な平凡な通常技、蝶の様にかわし…… 「えひゃい!!!!!!」 やられてるよ！それでもラスボスか!!? と、タイミングよく斗貴子さんも到着し、 解毒剤をゲットだぁ!!!! 「残念、ニセモノだ。 虫下しじゃあるまいし、 本物は本体に直接叩き込む注射タイプだ。」 「ガガーリンッッ!!!!!!」 ニセモノとわかってカズキは真っ白になっています。 パピヨンマスクをタイーホしたのに、 ボスで元凶で有るにも関わらずにヘタレなのは 引っかかる、と疑問を呈するカズキですが、 蝶々野郎はホム軍団の製造以外は何の能も無い 常人だそうです。 蝶野攻爵 明治から続く貿易企業を営む資産家の長男。 入学試験の成績は五教科５００満点、 ＩＱテストは２３０、 普通に行けば、学校創設以来の天才となる筈…だった。 入学してすぐ原因不明の病気を発症した。 治療方法無し。免疫力が低下してやがて確実に死に至る。 入退院を繰り返してやがて二回の療養。 以降は部屋で引き篭もりの生活。 蝶野を知る生徒はほとんどおらず、 教師達も匙を投げた状態。 「一つ問う、貴様はどこで錬金術を、 ホムンクルスの製造術を手に入れた？」 と斗貴子さんは尋問しますが、 「西洋貿易を始めたひいひい爺さんの 半世紀にわたる研究日誌、 それを実家の蔵で見つけて 三年掛けて完成させた。 ん～、我ながらグレートで素晴らＣ。」 その答えに対し、何でホムンクルスなんてもんを 作ったのかと詰め寄るカズキですが、 後ろのホム幼生を見て推測が確信に変わった 斗貴子さんは、次の様に説明します。 「今までのホム軍団は全て試作品、 本命はこの２１体目。 こいつはこれをつかい、 自分自身をホムンクルス化する気なんだ。 ホムンクスルは通常の力では粉々に破壊しても、 徐々に、しかし必ず再生する。 錬金術以外の力を全く受け付けないその強靭な肉体は、 この世でもっとも不老不死に近い代物だ。 こいつの目的は、病んだ人間の体を捨て、 不老不死のホムンクルスの体を手に入れる事。」 何、という事は 「俺は人間をやめるぞ、ムトカズゥゥゥゥ!!!!」 という事か？ しかし、ホム野郎に乗っ取られたら 人間の方が負けてあぼーんしてしまうぜベイビィ!! だが、一つだけ例外の有るホムンクルスがあったのか!!? それは……『人間型ホムンクルス』!!!!!! 「この２１体目は俺の細胞をベースに作った、 いわば分身。 分身との合体ならば精神は同化してそのまま残り、 そして肉体はこの世で最も不老不死に近くなる。 動物型や植物型は単なるバケモノだ。 この人間型ホムンクルスは超人だ。」 お前は何人の命を犠牲にすれば気がすむんだ!! そこまでして生きたいのか!!? 「誰だって自分の命が一番かわいいさ。 俺は自分が生きるためならどんな手だって使う。 お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか？ お前はどうだ？ 生きたくありませんというなら死んだままでいろよ!! 自分はのうのうと生き返っておいて、 俺にはこのまま死ね、と 病という運命を受け入れて死んでしまえ、と!!!?」 「死んでしまえ!!!!!」 蝶野郎の演説の途中で、逝って良し、このタコ!!と 斗貴子さんが言い放ちます。 「どの道お前は超人に等なれない。 あれは今すぐ破壊する!!」 「やめろ!!あと二日で完成ブレイクなんだ!! 俺はそれを使って、芋虫から蝶になるんだ!! それは、俺の新しい命なんだ!!」 ヒュ～～～～～～～ン 一体何の音だ!!? 鳥か、飛行機か!!?いや、鷲型ホムンクルスだ!! という訳で、ＣＭに移ります。 いきなり鷲尾が飛んできました。 親分の蝶野郎を攻撃されて鷲尾は怒り心頭です。 形勢逆転、このままだと斗貴子さんは ホム蜘蛛女(？)になってアボーン、 蝶野郎は超人になってウェーハッハッハです。 カズキは蝶野郎に 「今まで殺した連中に対して罪を償って、 命の火が消えるまで生きろ！」 と言いますが、パピーはスタコラッシュを 決め込みます。 パピー逮捕はは斗貴子さんに任せて、 カズキはランスに相性のいい鷲尾との タイマンを希望します。 と言っているそばから捕まってるよ!! 鷲尾はこれまでのホム軍団とは訳が違うそうです。 鷲尾は二人を連れてバトルステージに御招待します。 ついでに蝶野郎はカズキをギゼンヤローと断じ、 最も嫌いなタイプと位置づけます。 空中では息が続かないと判断した二人は 「「武装錬金!!」」 と武装錬金を発動し、鷲尾の爪から脱出ます!! しかし、不埒な本体のせいで力が出ない斗貴子さんは 空中で苦しみます!!こいつぁやばいぜ!! 潰れたトマトになっちまう!! しかし、カズキが空中で手をつかみ、 ランスの特性である飾り布の特性を使い、 エネルギーで落下の衝撃から二人の身を守ります！！ 「弾けろ!!俺の武装錬金!!」 無事に着地しました。 やはりランスの武装錬金は強力です。 それに、カズキはこの武装錬金を 使いこなしているぜベイベィ!! 少し遅れて鷲尾も到着しました。 この両者の対決は避けられねぇぜ!! どうやら、鷲尾は体の一部だけをホムンクルス化出来る様です。 コレなら攻撃も変形もスピーディーに行えます。 他の噛ませ犬とは一味違うか。 「心が震える…… お前達が相手なら私も存分に力を発揮出来そうだ。」 どうやら、他の噛ませ犬とは心意気も違う様です。 この最後のホム男を倒せばパピヨンマスクに 到着です。行くぜ!! 「主に害を為す者は全て斃す!!」 鷲尾のウイング刃{仮}!! それをかわして斗貴子さんは 背中を取り、翼を狙う！ だが、読まれており、 如何にに速い刃でも 刃筋が無い限り切り裂くことは出来ません。 硬いぜ!! そのまま爪と鎌との力勝負に 持ち込まれた斗貴子さん!! こいつはデンジャラスだ!! 「エネルギー全開!!喰らえ!! ジュースティング・スラッシャー{正式名称}!!!!」 おお!!初めて正式名称の技名が出たぜ!! あ、外れた。しかし、これはミスではなく、 以下に速い穂先でも、先端を僅かにずらせば 回避は可能です。速いぜ!! 今度はスラッシャー・リバース{仮}と 斗貴子さんの同時攻撃（ダブルアタック）だーっ!! しかし、見切りの爪で槍と鎌は返された!! 今までのホムンクルスとは訳が違うぜ!! 何をやっても通用しないのか!!? という訳で、次週に続き枡!! 次回予告 五日目が終わる。 残り後一日…… キミがいなくなれば、 私は自分自身で始末をつける。 次回『守るべき人のために』 臓物{ﾊﾗﾜﾀ}をブチ撒けろ! キャスト(敬称略)
今回は、初めて一話で話の落ちがつきませんでした。 さあ、最初の強敵、鷲尾にどう立ち向かうのか？ でも、強敵の鷲尾も話の後に出てくる香具師と比べたら 雑魚になってしまうんですよね。 やだなぁ、強さのインフレ。 では、又来週!! |
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