真・闇の会夢幻格闘化計画{Dream Duel Project}大番長After.Age表紙
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激突!

序章最終話 第三章・新規登場人物
魔神勇二
ONLYYOUから出演。閃真流人応派の達人。
真・漢エンドの後という設定で、鳳凰学園の総長。

桜小路牡丹

ぷろすちゅーでんとGOODから出演。
閃真流皇応派の達人で、姫夜木研究所に属する特体生。
5秒CM
李飛孔
「今日のAAは中国料理教室に変更に……」

バンドリー&グレッド
なるかケ!!
<車両の屋上>
(ORISINAL SONG25.Terrible beat-Duel Soul Version)
 場所はまたまた変わり、車両の屋上に移行する。
 元々ままにょにょ号は巨大列車であり、
 屋上で戦うだけの空間も十分に存在している。

「よし、俺は斬真狼牙を消す。
 バンドリーはジャンヌ卿を、
 飛孔はまりもとかいう女を、
 他の暗殺者達は京堂扇奈、
 そして美亜子とかいう女を消せ。」

「他の?」

 他の、と聞いて、
 扇奈と美亜子の頭の中に疑問が浮かぶ。
 目の前の敵はグレッド一味3人だけであり、
 他に暗殺者なる敵の存在は無かったからだ。

 だが、その疑問はすぐに解決される事となった。
 南斗!!一般車両にいた客全員が
 一斉に屋上に上がってきて、
 そしてそれらの客は皆一様に眼光鋭く、
 尋常ならざる体付きを持ち、そして、
 手にはそれぞれ獲物を所持していた。

 つまり、一般の客だと思っていた連中が全員
 法皇省の雇った暗殺者が変装していた訳だ。

「こいつぁヤベェな。
 狼牙……こりゃよっぽど腹をくくって
 かからねえとやられちまうぜ。」

「ああ、その様だな!!」

第1ROUND 阿寒湖まりもVS李飛孔・その1
「フ、女、私に勝てるとでも思っているのですか?」

「へっ!ただの女だと思って嘗めてると日焼けするぜ!!」

「つくづくめでたいお方だ。
 自分が殺されるとも思わないで……」

 初っ端からプロレスの試合差ながらの
 舌戦の火蓋が切って落とされる……
 っていうか、
日焼けじゃなくて火傷だろ?

「まあいいでしょう。
 どの道…どう転んでもジャンヌ卿には
 厳罰を受けていただく事になりますな。」

「ヘッ、
厳罰はテメェだよ
 このツルピカビノキオ!
 誰をどう厳罰に処したところで
 テメーのオツムやツラが
 マシになる訳でもねぇだろうに。」

(
カチーン)

 まりもが李の身体的欠点について触れた時、
 突如李の頭から妙な音、
 つまり李がぶち切れた音が鳴った。
 顔は平静を保っているものの、
 声や体からは度怒り炎の介を隠せない。

「今…貴女は私の身体的欠点について揶揄しましたねぇ。
 しかも私に対して……
厳罰を与えるとも……!!
 
この怒り…この憎悪しみ
 どーしたもんでしょうかねぇ。
 
一度思い知らせてあげよう!!

 その言葉を合図に
 李はまりもに向かって突進し、
 手刀の連撃を繰り出し、
 まりもはその連撃をかわしながら
 棒の刺突撃を数回繰り出すが、
 李にいなされ、
 そして棒と手刀の応戦を数度繰り返し、
 初攻防は互角に終わる。

 そして李はまりもに向かって手刀を繰り出し……
 それを紙一重でかわしたまりもだが……

(
ズシャアッ!!)

な!?

 かわした筈の手刀は更に伸びてまりもに打撃を与える。

「どうです、この颪夷腕撃の味わんこ蕎麦?
 今日は楽しいパーティーです。
 もっと楽しんでいただきましょうか!!」

颪夷腕撃
『颪夷腕{おろしいわん}』と名の付く技の一つ。
手刀を繰り出す際、一瞬関節を外す事で
リーチを驚異的に伸ばす事が出来る業。
ロシアのイワン=オロシャフという格闘家が
編み出したと言われる。
これを連続して叩き込む
颪夷腕撃・河底撈魚{ホーテイラオユイ}が存在する。
236+P(河底撈魚はPを連打)


 そういうと、李はまりもとの間合いを4b近く開け、
 夷腕撃の構えに入る。

喰らいなさい!!
 
颪夷腕撃・河底撈魚{ホーテイラオユイ}!!!!

 李の双腕から
 無数の手刀・抜き手が繰り出される。
 無論4b近く間合いが離れたまりもには
 常識的には届く筈も無かったが……
 肩と肘の関節を外した李の腕は
 火を吹くヨガの行者の如く長く伸び、
 確実にまりもを切り刻んでいく。

ヒャハハハ!!
 どうです、この早突きの手刀がかわせますかな!!?
 くははは 苦痛にのたうちまわって死んでいくのです!!
 自分の愚かさをくやみながら!!」

「くそっ!!まるで手がでねぇ!!」

 次々と速射砲の如く
 繰り出される手刀の連族攻撃に、
 まりもは亀の様に防戦一方だったが……

ヒャハハハ!!!……あ、あれれ!?

 いつの間にか4b近くあった間合いは
 1b強にまでになっている事に
 李はようやく気付いた。
 実はまりもは防禦を固めつつ、
 じりじりと李に近づいていたのである。

「今までのお返しだ!!
これでもくらいな!!

 まりもの振るう如意坊による如意棒打撃が
 至近距離から李に炸裂した。

ほぴゃ!!

「百丁の拳銃より、一門の大砲だ。覚えておけ!!」

如意棒打撃
袁術{モンキー・マジック}と呼ばれる棒術の技で、
棒の刺突の際に捻りを加える事でより威力を増した技である。
無論それだけに留まらず、この技の真価は、
衝撃のほぼ100%を攻撃力に転化する事に在るという。
4(溜め)6+P

バ……バナナの涙!!
 私の颪夷腕撃・河底撈魚{ホーテイラオユイ}!が!!?]

 李は一旦後ろに下がって間合いを取るが、
 必殺技を破られた事による不利な状況は変わらない。

そこで問題だ!
  この状況ででどうやってあの女を倒すか?
  3択―ひとつだけ選びなさい
@ ハンサムな李飛孔は突如として
   反撃のアイディアを思いつく
A 仲間が来て助けてくれる
B 倒せない・現実は非情である


「『ここは……
@しかありませんね。
 私の足元には私の特体生能力・
 《超重力{グラヴィオン}》による
 重力場が発動待ちです……。
 ここに奴をおびき寄せればまだ勝機は……》
 
ひゃいー!!
 
颪夷腕脚・海底撈月{ハイテイラオユエ}!!

颪夷腕脚
『颪夷腕{おろしいわん}』と名の付く技の一つ。
蹴撃を繰り出す際、関節を連動させる事で
威力を驚異的に増す事が出来る業。
これを連続して叩き込む
颪夷腕脚・海底撈月{ハイテイラオユエ}が存在する。
236+K(海底撈月はKを連打)

 遠くの間合いによる軽い連撃では
 分が悪いと睨んだ李は接近戦に持ち込み、
 重い脚技の攻撃を繰り出す。
 だが、その攻撃はまりもの野生の勘に察知され、
 李の脚技は巧みな棒術の防禦により
 次々に防がれていく。

『せいぜい調子に乗っていなさい東夷の雌が……
  さあ……もう少し前に
来なサイクロン!!
  その時が貴女の最期です!!』

 少しずつ、じわりじわりと後ろに下がり、
 李はまりもを発動待ちの重力場に誘い込む。
 だが、まりもは攻勢に入っていたせいか、
 頭に血が上っており、李の目論見に気が付かない。

 そして、まりもが場についた時、それは発動した。

「掛かりましたね!!」

ナヌー!!?

「永続罠{トラップ}発動!!
 『
超重拳・暗微怨{グラビオン}』!!]

 まりもが気付いた時には既に遅く、
 その体には超重力が重くのしかかっていた。

「ひっひっひっ引っかかりましたね。
 この重力場に捉えられたが最期、
 貴女はもう蜘蛛の巣に囚われた蛾同然!!
 
ウェーハッハッハ!!

「ち……ちくしょお……!!」

 まりもはしてやられたり!!
 と臍をかんだが、
 時既に遅し、後悔役に立たず、
 李の罠に墜ちてしまった。


第2ROUND エクレールVSバンドリー・その1
「よくワシの前に姿を現したな、ジャンヌ卿。
 その無謀なる勇気だけは賞賛しよう。」

「私の辞書に無謀という文字は有りませんわ。」

 どうやら、ここの取り組みでも
 プロレスさながらの舌戦が
 繰り広げられているらしい。

「ジャンヌ卿よ……それはキサマがまだ
 本当の恐怖というものを
 味わったことが無いからだ。
 怖いもの知らずにアンポンタンに
 真の恐怖を教えてやるのもワシの楽しみ。」

 そういうや否や、バンドリーはいきなり巨体を振りかぶり…

どりゃっ!
 
アトミック・ナッコォォォォォォォッ!!!!

 巨体に似合わぬ疾走で間合いを詰め、
 必殺の拳撃、アトミック・ナックルを繰り出してくるが、
 エクレールはそれを紙一重でかわし……
 尚も壁を蹴って殴りかかる
 バンドリーを身を沈めてかわし、

「てえぃっ!!!!」

 バンドリーの腹が自分の
 頭の上にきたところで
 いきなり立ち上がり、
 バンドリーの腹に頭突きをする。

あんぎゃ!!

アトミック・ナックル
気を纏った拳を突き出し突進する必殺技。
214+K

 タフなバンドリーはそれでも怯まず、尚も掴みかかり、

「甘いわ!!
しねーーーーい!!!!

 とエクレールを後ろから掴んで
 バンドリー・ドロップを敢行するが、
 頭部が床に付く前に自らジャンプして加速を付け、
 そして逆立ちの状態に持って行き、
 バンドリー・ドロップを無効化し、
 カポエラキックの様な
 天使風脚{アンジェリーク・ブリッサ}で事態を凌ぐ。

バンドリー・ドロップ
背後から相手の腋下に頭を入れ、
両腕で相手の腰を抱え込んで持ち上げ、
アトミック・ベアハッグ並の強力で
そのまま後ろに倒れ込んで、
相手の肩から頭部にダメージを与える
バックドロップ系の投げ技。
相手の近くでレバー一回転+K

天使風脚{アンジェリーク・ブリッサ}
エクレールの使用う脚技の総称。
これを極めたる者は料理長になれるらしい。

 しかし、そのやり取りで間合いを狭めたバンドリーは、
 己の巨大な双腕を特体生能力
 『革命{ペレストロイカ}』で更に巨大にし、
 次々とエクレールに殴りかかる。

ブラスト・バンドリー
無呼吸で繰り出されるアトミックナックルとゴルバチョップの連打。
凄まじく体力を消耗するが、
無呼吸ゆえに繰り出される拳撃には隙がなく、
反撃どころか防禦さえもままならない。
Pボタン連打

ブラブラブラブラブラブラ……!!!!

「くっ!!」

 無呼吸から繰り出されるスーパーラッシュに、
 流石のエクレールも防戦一方にならざるを得ない。

 そもそも、
 エクレールの戦闘スタイルは
 蝶の様な蝶高速にして
 蝶身軽な身のこなしから
 相手の隙を突いて
 素早い連続攻撃を繰り出していく
 スピードファイトであり、
 今の様に相手の得意とする
 パワーファイトに持ち込まれると……
 かなりマズいのである。

ブラブラどうしたぁあああ!!
 もうブラりかぁ!!ブラブラブラァ!!!!
 どこからブラ飛んでくるのかブラ判るまい!!
 どうだブラ恐怖の味は!!」

 執拗でいて、それでいて、
 強烈なブラスト・バンドリーのラッシュにより、
 エクレールのガードゲージは0になり、
 ガードクラッシュをきたしてしまう。

とぉどおめだだだ!!
 
ボンバー拳ンンンンンンン!!!!

ボンバー拳
別名爆拳。アトミックベアナックルを
両手で同時に繰り出すダブルパンチ。
ブラスト・バンドリー中に236+P

 パワフルコンボでも
 フェイタリティーKOでも
 思いのままに叩き込める
 はひょーな状況を
 逃すバンドリーではなく、
 コンボ技のボンバー拳を叩き込む。
 だが間一髪!
 ガードクラッシュピヨリ状態から
 必死のレバガチャで
 リカバリーしたエクレールは、
 バク転でそのボンバー拳をかわす。

「よくぞかわした!!だが次は……
な!?

 一気に強烈コンボ技でバンドリーは
  たたみかけようとするものの、
 ファイティングポーズを取ろうとして、
 そこで初めて自分の手首の紐が
 蝶々結びにされて丁度手錠を
 かけられた状態になっているのに気付く。

「はひょー!?信じられねぇ!!」

「いつの間に結んだんだぁ!!?」

 そう……バンドリーの繰り出した
 ボンバー拳をバク転でかわした時に、
 エクレールは紐を
 蝶々結びにしたのである。
 その早業は周りの暗殺者連中すら
 気付かぬ程のものであり、
 まるで一子相伝の
 暗殺拳の伝承者の様な
 凄技である事が窺える。

「その状態では、もうその両腕が血に染まる事はありませんわね。」

「ぬぬぬぬ………
なにをぱら!!

 エクレールに挑発されて
 怒り心頭のバンドリーは
 力尽くでその紐を引き千切……
 るかと思いきや、
 その大きな指を駆使して
 蝶々結びを解こうとするが、
 いかんせん指のサイズのせいか、
 全然解けないでやんの。

「くぅ〜……
外れんではないか!!!

「……仕方が有りませんわね。お貸しなさい。」

「あ、スマンな。」

 少し泣きべそが入ったバンドリーを
 見かねたエクレールは
 バンドリーに近づいていき、
 一瞬で蝶々結びを解き、
 勝負を再開する。

「さあ、勝負再開といこうか。
 お子様ランチと思って少し甘く見てしまったが、
 こっからは一切!

手加減ナッシングだぁ!!


「したら貴方の負けですわ。」

「へ…
減らず口を叩きおってぃ!!
 ……だが安心するがいい!!
 既にお前の棺桶はオーダーメイドで用意してある!!
 墓穴は大きめに作ってあるから
 もしワシが負けても無問題{モウマンタイ}よ!!」

 何だかよくわからない
 舌戦ラウンド2が終了して、
 再びバトルが始まる。
 それと同時にバンドリーは
 打ち込む拳を捻り込むスタイルに変更する。

「今度は結べまい!!
ブラブラブラブラァ!!

  再びブラスト・バンドリーのラッシュが始まるが、
  エクレールの翳した盾に
  その拳は全て防がれてしまっている。

守りの風{ヴァン ド デファンドル}
盾の周りに風を起こし、
攻撃を受け流して威力を分散させる防禦技。
どうやって風を起こしているのかは不明だが、
現在のエクレールは背中に黒い翼を宿しており、
それと関係が有ると思われる。
ついでに宇水さんの技術も。
防御中に236+スタートボタン

 それでも懲りずに執念深くラッシュを続けるが……
ていっ!!

 一度見た技は特体生には通じないセオリー通り、
 飛び道具系の必殺技・炎の矢で迎撃され、
 敢え無く潰されてしまう。

炎の矢{フレーシュ ド フラーム}
剣を振るって、その刀身と空気の摩擦で生じた炎を飛ばす技。
飛び道具系の技に免疫のない投げ技主体の特体生に対し、
特に有効である。
236+P

 飛び道具対策の為に、その巨体を飛翔させ、
 バンドリーは頭上から襲撃を試みる。
 闘争において背後頭上を取られる事は
 即敗北を意味するものであり、
 この戦法は非常に有効と思われたが……

甘いですわ!!

あんぎゃ!!

 と、エクレールの対空技、
 氷の刃によって叩き落されしまい、
 それを受けたバンドリーは
 車田錐揉み回転で見事に吹っ飛んだ。

氷の刃{エペ ド グラース}
上空から襲い掛かる敵に対し、跳躍を伴って上空に斬り上げる対空技。
技の出係りに無敵時間が有り、かなり優秀な技。
覇王と呼ばれた最強の剣豪『覇王・丸虎{はおう・まるこ}』が
この技を使っていたといわれる。
623+P

「ここまでこのワシを侮辱するとは……
許せん!!

 果たして、この対決の決着やいかに!?

アイキャッチ
百瀬壮一(夜が来る!)
「俺達の世界を護る為の戦いなんだろ!?
 誰かに任せきりなんて出来るもんか!」


アイキャッチ
ショーコ(大番長)
「煙草をすいたくなったらアメちゃんを舐めるッス!」

第3ROUND
 斬真狼牙VSグレッド
「キサマがあの有名なマイスター・ゴウの弟か……?」

「マイスター・ゴウ?そっか。
 兄貴の奴、そんなあだ名で呼ばれてやがったのかよ。」

マイスター・ゴウ
 アジアのみならず、欧米・アラブ・アフリカと
 幅広く活躍してきた斬真豪に対する敬称。
 弟の狼牙は全く知らない事であるが、
 豪は世界的な有名人であり、
 各地で畏怖と敬意を以って
 マイスター・ゴウと称されているのである。 

「ならばようかろう……」

「デュエル!!」」

他の二組と違って
 プロレス的舌戦は全く行われずに
 バトルに移行する。
 グレッドは間合いを詰め、
 狼牙に殴りかかる。
 狼牙はそれを紙一重で見切って避け、
 カウンターの拳撃を叩き込むが、
 これもまた紙一重で交わされる。

るァ!!

 そして、狼牙は間髪を入れず、
 至近距離からウルフバイトを叩き込むが、
 グレッドはそれを腕で防禦すると、
 関節を取り、逆技で狼牙の腕を折ろうとする。
 あわや折れそうになった腕であるが、
 狼牙は巧みな身のこなしによって何を逃れ、
 グレッドの頭部に蹴撃を喰らわす。

ウルフバイト
ウルフファングの下位互換技で、
寸剄に酷似した技。
236+P

「キサマ…!!」

「へ…中々やるじゃねえか。だが……
 俺の相手を務めるには少し力不足だな。」

 その言葉を合図に、
 再び狼牙とグレッドの戦闘が勃発する。
 だが、直前の交戦と違い、
 グレッドは狼牙の動きやパワーについていけず、
 一方的なまでに防戦を強いられる。

「くっ!!確かに噂に聞こえし強者だけの事はある。
 だが、キサマではこの俺には勝てはせぬ!!」

「へ、何言ってやがんだ。
 残念だがな、オレの強さを10とすれば、テメェは7だ。」

 ここで初めて舌戦が発生する。
 狼牙の見立て通り、
 狼牙とグレッドの戦闘能力の差は
 10:6くらいの差があり、
 とてもではないが、
 狼牙に勝てる様なレベルではない。

「ほざけ!ならば無敵の百景を見せてくれるわ!!
 
疾……脚!!!

 そういった途端、グレッドの姿が消え、
 一瞬にして狼牙の目の前に現れる。


ウルフバイト
ウルフファングの下位互換技で、
寸剄に酷似した技。
236+P

百景
法皇省のGX{ジェネックス}に伝わる人体強化系の技の流儀名。
拳・脚・鉱・砲・空・投・霞・体・指の技の総称を十傑と呼び、
更に技の総数を以って百景と呼ばれる。
そして、これらの技の習得を志す修行者は
俗に百景望{ひゃっけいのぞみ}と呼ばれるが、
志願者の殆どは厳しすぎる修行に耐え切れずに脱落し、
百景の修得に成功した者は百景望の1%にも満たず、
修得者は十傑集と呼ばれて畏怖されている。
有栖書房「ジャイアンとロボ」より

疾脚
神速・縮地と呼ばれる。
消えた様に見える程素早く移動する移動技。
623+PPP(KKK)

「何だと!?この速さは一体……!!?」

「そして喰らえ、
砕拳!!

 一瞬にして狼牙の目の前に立ったグレッドは
 巨大な拳で狼牙を殴打する。

「何だ、
この威力は…!!!!?

 間一髪かわす事に成功するが、
 かすっただけで計り知れぬ威力を
 秘めた拳撃である事を
 狼牙は感じ取っていた。

ウルフ…ファング!!!!

 狼牙のフェイタリティーKO技・ウルフファングが
 砕拳を放って無防備になった
 グレッドの顔面に向かって放たれる。
 これがヒットすれば
YOU WINは確実であったが……

岩虎!!

 グレッドを確実に戦闘不能に追い込む筈の拳は、
 僅かなダメージを与えるに留まっていた。

「これが…ウワザのウルフファングか……
 
微温いわぁ!!!!

砕拳{さいけん}
極限にまで高度を高めた拳撃による打撃技。
上位互換に左右のコンビネーションの
浮竜{ふりょう}砕拳が存在する。
236+P(浮竜砕拳は追加コマンド236+P)

ウルフファング
片拳で殴りつけ、当たるとその拳を相手に押し付け、
発剄の技法で敵を吹っ飛ばす。
その際使う腕をもう片方の腕で押さえる。
236236+P(パワーゲージ1本消費)

岩虎
全身の気を一点に集中する事で
金剛石にも勝る硬度を体の一部に与える技。
この状態で攻撃を繰り出す岩虎逸鉄{いってつ}が存在する。
22+P(岩虎逸鉄は岩虎後に236+PP)

砕拳!!

 気落ちしていた所に
 再び叩き込まれた砕拳を交わし、
 間合いを取るが、
 狼牙の身体能力に比べて
 グレッドの身体能力は
 明らかに劣っており、
  少なくともこの様な
 超絶的身体能力が有る筈も無かった。

「一体何なんだコイツは?
 超人系の特体生能力、
 加速{ブースト}の能力者か!!?」

 狼牙はグレッドの身体能力の謎について、
 超人系の特体生能力・加速{ブースト}の
 能力者であると推測する。
 しかし加速の能力は能力値を
 一定時間1.2倍にする能力であり、
 この能力を用いたとしても
 今の様な調節身体能力を出すのは
 不可能なのは明白である。

疾脚!!!!……そして砕拳!!

 再びグレッドの襲来!!
 前の時と同じパターンあるが、
 狼牙は疲労を恐れてウルフファングは出せず、
 間合を離す事しか出来ない。

「如何した!?それでもあのマイスターゴウの弟か!?」

第4ROUND 京堂扇奈&嶌美亜子vs暗殺者軍団

「えい!!」

「ちぇい!!」

 その頃扇奈と美亜子は霞の様に
 沸いては出てくる暗殺団に対して
 大苦戦を強いられていた。

 これら暗殺軍団はかつて
 破滅の刻印を持つ者である
 魔神勇二を抹殺する
 任務を負っていた連中であり、
 個々の力はそれ程でないものの、
 回復能力と数において
 扇奈や美亜子に苦戦を強いていた。

「困りましたね……倒しても倒してもキリが有りませんよ!!」

「そうね1せめてもう一人いれば話は別だけど……
 斬真君もエクちゃんもまりもちゃんも戦闘中だし、
 期待は出来そうにないわね…。」

 そう言っているうちに
 二人は満身創痍の状態になり、
 次第に人海戦術で追い詰められていく。


 こいつは
マンモスヤバイぜぃ!!
 ……と思った瞬間!!空から……


 
鳥か!?飛行機か!!?いや、謎の男だ!!!!


閃真流人応派……
 
巌真緑閃光{がんまりょくせんこう}!!

いってれぼ!!!!

おおおわが!!!!

 突如暗殺団の群れの中に
 落ちて現れた謎の正体は……
 二人の男女であった。

巌真緑閃光
物質化した気弾を掌に集めて敵に叩きつける大技。
この技は比較的広範囲の敵を一掃するのに使用される。
空中で236236+P(パワーゲージ1本消費)

「たった二人の女性を相手に衆を頼んで襲い掛かるとは……
 男の風上にも置けぬ奴等め!!
恥を知れ!!

「何……!!この男はまさか……」

「ええい!!構わねぇ!!みんなまとめて
畳んじまえ!!

 謎の男女の助っ人に加え、
 扇奈と美亜子と暗殺団との
 バトル・第2ラウンドが始まる。
 だが暗殺団がここまで有利に
 戦いを進めてこれた理由は
 「多勢に無勢」の一転だけであり、
 扇奈&美亜子側に謎の男女が
 助っ人して参戦してその理由が消えた今、
 有利な状況を保てるはずも無く……。

「今こそ全てを、
この拳に賭ける!!

敵は心眼で倒す!!

 謎の男女がそれぞれ繰り出した
 「閃真流人応派・飛翔竜極波」と
 「閃真流皇応派・龍皇天舞」によって
 浮き足立った暗殺団は壊滅的なダメージを受け、
 そして扇奈と美亜子の
 ダメ押しによって止めを刺されてしまう。

飛翔竜極波
閃真流人応派の奥義。
高く跳躍し、重力落下と自分の体重を利用して、
拳に気を集めて相手を殴る技。
214214+P(パワーゲージ1本消費)

龍皇天舞
閃真流皇応派の奥義。
高く跳躍し、重力落下と自分の体重を利用して、
拳に気を集めて相手を殴る技。
前方より向かってくる無数の敵に対し、
蹴・拳等の体術系乱舞技で応ずる技。
弱P 弱P 中K 強P 6(パワーゲージ1本消費)

「あ…あの、あたし、嶌美亜子。で、こっちが京堂扇奈。
 マンモス危ないところを助けてくれて有り難う。」

「別に大した事じゃない。
 修行中にたまたまアイツラに
 襲われているのが見えたから助けた、
 それだけだ。」

 男の言うにはこの山で閃真流を極める為に
 修行三昧の日々を送っていたが、
 扇奈と美亜子が多勢に無勢の状況下に
 置かれているところを見て、
 捨ててはおかれじ、と助っ人に入ったのだという。

「俺は、閃真流人応派の魔神勇二だ。」

「え〜と、私は閃真流皇応派の桜小路牡丹と申します。よろしく。」

「ええ、よく存じておりますよ。」

 男女がそれぞれ名乗った名前は
 どうやら扇奈も知っているらしい。
 それもその筈、魔神勇二は高名な武術・
 閃真流人応派の使い手にして
 全国学生格闘選手権のカンピオーネ、
 そしてPGG・NME・護国院の
 勢力争いの渦中に在って
 弱小勢力に過ぎなかった
 鳳凰学園の独立を総長として保たせ、
 尚且つ半年前に
 タイガージョーや鴉丸羅喉らと共に
 破滅をもたらす者を退けた漢である。

 もう一方の桜小路牡丹は、
 人応派・神応派と並び称される
 皇応派の使い手であり、
 半年前には憂国師団の野望と
 異星人ゴスメルダーの侵略を
 退けた者の一人である。

第5ROUND 阿寒湖まりもVS李飛孔その2

デヒャヒャヒャ!!
 どうですか、私の超重力のテイストわんこそば?」

 まりもVS李の対戦カードの続きは、
 重力場に身体の自由を奪われたまりもが
 李に一方的に甚振られる状況になっていた。

「さっき言いましたね?私に厳罰を与える……と。
 しかも私の身体的欠点までも揶揄しちゃってからにもー。
 これはキッツーイお仕置きくんが必要ですねぇ。
 既に怒りで私の脳天はクラッシュ状態ですからねぇ!」
 そういうと、李は手始めにまりもの顔に唾を吐きかけ、
 更に警棒でまりもの顔面をブン殴る。

「さあ、私に!!
赦しを!!請い!!なさい!!
 私にした仕打ちを
泣いてお詫びするがいい!!

 李の拷問は更にエスカレートし、
 地面にうつ伏せになったまりもの腹に
 蹴りを喰らわしたりトンピングをかましたり、
 正にやりたい放題し放題である。
 だが、まりもの眼は死んでおらず、
 強烈な眼光で李を睨みつける。

「な、何ですかその眼は!!?
 今の自分の状況を理解ってやがるのですか!!?」

「ば…
バカめ…だ!!」

ナヌー!!?余程命が惜しくない様ですね!!
 死になサイクロプス!!」

 この状況下に在って、
 一向に心を折らないまりもに対し、
 業を煮やした李はまりもに
 止めを刺すべく殴りかかるが……

うぉっ!!

 まりもの特体生能力・斉天大聖{キャロット}で
 遠隔操作された棒が李を重力場に押しやり、
 まりもにこなき爺の如く
 超重量の体でのしかかられてしまった。

「く…くそっ!!
ななな何て事しやがりますか!!

「へっ!重てぇだろ!!」

重たい!!重たい!!

「助かりてぇか!?」

助かりたい!!助かりたいです!!
 プリーズヘルプミー!!
救命阿{ジュウミンヤ}!!

 李を下敷きにしたまりもは
 李に今の心境を問う。
 さっきまでの偉そうな
 態度はどこに消えたのか、
 李はまりもに対して
 ひたすら赦しを乞うて鳴く。

「オメェさっき『私にした仕打ちを鳴いてお詫びするがいい』とか
 何とか言ってやガッたな!?」

「あ…あれはほんのお茶目しただけですよ!
 ホントホント!これからは
真面目になります!
 悪い事はしませぇん!!ですからプリーズジュウミンヤ〜〜〜〜!!!!」

「だったらこの重力場を解きな!!!」

 恥も外聞もなく
 ひたすら赦しを乞う李に、
 まりもは交換条件として
 自分を拘束している
 重力を解くを事を要求する。

「はい!
イエッサー!何でも致しますです。」

 李の言葉通り、
 重力場の重力は解除され、
 まりもと李は晴れて
 自由の身になったが……

「よくもこんな真似をしてくれやがりましたねぇ……。」

「おい待て!いくらなんでもそれはねぇだろ!!
 手の平返し過ぎだろうがよ!!」

 自由の身になった李は
 またまた態度を豹変させる。
 どこまで卑劣漢なんだ、
 このヤロウは!!

「余程命がいらない様ですねぇ…
 なら
ブチ氏ねや!東夷のクソアマがぁ!!!!」

「言葉まで本性を現しやがったな……!!
 さあ、
来やがれ!!!!

 今まで使用っていた
 敬語を捨てて襲ってくる李に対し、
 まりもはまたカウンターの
 如意棒打撃を繰り出し……

あいしぼげえ!!

  李を
KOする。

「どこまでも汚ぇヤロウだ!!」

 まりもは李に対して捨て台詞を吐くが……
 気絶した李には既に届いていなかった。

予告
阿寒湖まりも「エクレール達とGXの激闘は続く。
         シベリアンブリザードにも勝る格闘地獄が
         エクレールを襲う!!
         そして特体生としてのレベルの格差が断然でありながら
         何故か身体能力が狼牙より遥かに勝るグレッドに
         狼牙はどう戦う!!?」
エクレール「次回大番長AA
       『序章最終話 最終章「人類の灯火、未だ消えず」』」
狼牙軍団全員「立てよ人類!!

今週の特体生
バンドリー=ボルニコフ(ONLY YOU〜世紀末のジュリエット達&リクルス)
体力 経験 距離 信頼 気力 攻撃 命中 回避 治安 収益 給料
170 53 反抗 144 100 80 40
スキル 属性 対属性
不死身 普通 機械
不死身(気力2)〜戦闘で体力が0になった時、1で持ちこたえる

後書き
今回の話は、エクレール達とGXとの激闘を
格ゲー風に描いてみました。

次回で、やっと序章が終了します。

狼牙(以下R)
「バリバリバトルものはいいんだが、
 何か俺だけが押されてるんじゃねえか……?」

管理人(以下K)
「主人公だから逆転勝利を収めるのが王道ってもんだろ?」

R「そうか?」

K「その通りだいよ。
  ピンチの場面が無かったら東郷みたいにつまらなくなる。」

R「じゃあしゃあねえな。」


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