真・闇の会夢幻格闘化計画{Dream Duel Project}大番長After.Age表紙
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序章その二  「御旗の下に・最終章 結集」

序章その二・新規登場人物
アレフス
オリジナルキャラ。名前は闘神都市Uのトーナメント表に載っている
出場選手・アレフスから取った。組織・オルレアンの総長。

ハイケル
ビーブル
レイラル
オリジナルキャラ。
名前は闘神都市Uのトーナメント表に載っている
出場選手・ハイケル、ビーブル、レイラルの三名から取った。
オルレアンに所属する特体生。オルレアンの三羽烏と呼ばれている。
5秒CM
崎村竜二「俺、狼牙軍団辞めてジャニーズに入ろうかな……。」
狼牙軍団全員「絶対無理!!
<−ジャン神父の孤児院−>
(27 All the time)
 某月某日、ところは神父の孤児院。
 エクレール達の今後の進展をどうするか、
 という事で
話し合いの末、
 NAGASAKIのオルレアンという組織に
 
参入する事が決まった。

「オルレアンについてだが、
 今は知人のアレフスという者
が総長を務めている。
 
私はアレフスをよく知っているから
 私から紹介状を書こう。
 これをアレフスに見せ給え。」


 ジャンはそう言って紹介状を書くと、エクレールに手渡す。

 「何から何まで……すみません。」

<−NAGASAKI−オルレアン本拠地>
(08 Make me funky)
 場所はオルレアンの本拠に移る。
 だが総長のアレフスは、
 中で真昼間っから女を抱いている。
 その時、外では幹部のレイラルが報告をしに来た。

「レイラルです。只今から見回りに言ってまいります。」
「行きたければ勝手に行けばいいだろ。全く気が聞かないヤローだ。」

 ウザッたい、とでも言わんがばかりにアレフスはボヤく。
 そのボヤきは、外にいるレイラルの耳にも聞こえてきたらしく……

「え?何か仰いましたか?」

 と問う。

「いや、何でも無い。お役目ご苦労。」

 しかしアレフスも流石にヤバイと思ったらしく、
 咄嗟に誤魔化す。

「では行って参ります。」

 そう言い残し、出て行こうとするレイラルだが、
 窓の隙間からアレフスが女を抱いているのが見える。
 その痴態を見て、
 根が真面目ななレイラルは苦々しく唾を吐き捨てる。



<−NAGASAKI−オルレアンの監視場>
 「ぐ〜ぐ〜

 場所は太陽のポカポカ照った
 うららかな昼下がりの監視場に移る。

 そこでは草原に侵入者監視の特体生が
 ぐーすかがーすか昼寝をしている。


(SEポカン)

「コラッ!!もし、オレが魔族だったら如何するだ!」

 それに対してレイラルは棒で特体生を起こし、
 その怠惰振りを叱咤する。

 「す、すみません。」

(21 dash to trush 〜unpluged〜)
「オルレアン全体が弛んでいる。
 正義を旗印にここに集まった
 あの時の熱気は何処へ行っちまったんだ……。
 これじゃあただのチンピラの集団じゃないか!」

 レイラルはマンモス深刻に悩んでいた。
 義の旗印を立ててオルレアンの旗揚げをした
 当初の理想とは全くかけ離れ、
 惰性と馴れ合いのみで動くチンピラ集団に
 零落れてしかった
 オルレアンに悩んでいたのである。

「明けても暮れても女、女……。」

 総長のアレフスは明けても暮れても女に夢中、
 そしてその下の特体生達もそれにつられて
 段々とだれていっている。

「アレフスをぬっ殺さなければダメか……
 だが、あいつを殺したとしても如何なる?
 オレじゃ総長の器じゃない。
 それは自分が良く知っている。
 では、どうすれば……。」

 思いを巡らせてはみるものの何も妙案が浮かばず、
 レイラルはまた悩み続ける。



<−NAGASAKi−オルレアンの息のかかった飯屋>
(27 All The Time)
「レイラルの兄貴、変な女が二人店の中にいますぜ。」

 その時、レイラルに報告をせんと、
 オルレアン系の飯屋の店主が急いでやって来た。

「変な女?どんな奴だ?」

 当然、レイラルどんな女かを聞く。

「オルレアンの事をしつこく聞くんでがすよ。」

「そうか、案内しろ。」

 場所はその飯屋に移る。
 飯屋には、エクレールとまりもの二人がいた。

 それに疑問を抱いたレイラル達は
 外からエクレールとまりもの事を覗いている。

 その目はエクレール達の一挙一動をも逃さぬ様、
 鷹の目の如く見張っている。

「取りあえずいつも通り
 痺れ薬ラ・メルヴェル入りの
 料理を出しておきましたが……。」

「おいっ!そこから覗いている野郎!こっちにきな!」

 だがエクレールやまりもには
 レイラル達の存在は既にバレており、
 レイラル達はまりもに呼び止められる。

「ご一緒に如何ですか?」
「中に痺れ薬が入っているけどな。」

 まりもとエクレールは飯が毒入りである事を知った上で
 逢えてレイラル達に飯を勧める。

 「!!」
  
 事がバレた事を悟ったらレイラルは剣を抜き、
 鋭い殺気を立てながら臨戦態勢を取る。

「およしなさい!
 私達はラ・メルヴェルの入っていない
 料理を食したいだけですわ。」

 エクレールは痺れ薬を盛った事がばれてしまった事で
 臨戦態勢に入っているレイラルを制する。

「まあ、ここへ座んな。」

 殺気立っているレイラルに対し、
 まりもが落ち着いて席に座る事を勧める。

「御主人、ラ・メルヴェルの入っていない料理をお願いしますわ。」
「へい……。」

 返事をすると、店主は早速厨房に向かう。
 十分後、店主が美味しそうな飯をテーブルの上に置く。
 どうやら、今度の飯は痺れ薬は入っていない様である。

「オルレアンの方とお見受けしました。
 御一緒にいかがですか?」

 痺れ薬を盛られようとしていたにも関らず、
 エクレールはレイラルに一緒に
 目の前の料理を食する事を勧める。

「いかにもオレはオルレアンの者だ。
 だが……それを知って生きてここを出た者はいねぇぜ。」
「へっ、怖ぇ事を言いやがるな。」

 それに対して皮肉気味に
 まりもが挑発的にボヤく。

「実は、私達をオルレアンに入れて欲しいんです。」
「何だって?正気かい?この稼業は命懸けだよ。」

「混ぜて貰えませんでしょうか?」
「簡単に言うじゃねえか。
  ここでやっている事はお遊びじゃねえんだぜ。」

 オルレアンの参入をエクレールは希望する。
 その希望に対し、レイラルは率直な忠告をする。

「失礼致しました。貴方は……
 幹部のレイラルさんとお見受けしましたが……」
「いかにもそうだが。どうしてわかった?」

 初対面にも関らず、
 レイラルは自分の氏素性を知るエクレールに警戒を抱く。
 まあ初対面の人間が自分の氏素性を知っていたら
 警戒するもの無理は無いであろう。

「ジャン神父に伺った人相にそっくりだからですわ。」
「ああ、ジャン神父のお知り合いですか。」

 ジャン神父の知り合いと聞き、
 レイラルはぽん、と手を叩く。
 どうやらジャン神父の名前は
 この世界ではかなり有名らしい。

「申し送れましたが、私はエクレールと申します。」
「え!?……あのホーリーフレイムのエクレールさんですか?」

「『この人だ……オルレアンを束ね、
  正義の旗印を高々と掲げる事の出来る人は
  この人をおいていない。』」

 エクレールの目を見てそう感じ取ったレイラルは
 瞬時にして態度を改め、
 言葉と態度で歓迎の意を表する。

「貴方達を歓迎します。
 私共の本拠にお越し下さい。」

アイキャッチ
レイラル・ビーブル・ハイケル「俺達ゃオルレアン三人組〜ぃよ〜。」


アイキャッチ
三浦ゆか「アリスマイナーズキャラ代表……三浦ゆかです……。」

<−NAGASAKI−オルレアン本拠地>
(08 Make me funky)
 総長のアレフス主催でレイラルと
 他の二人の幹部・ビーブル・ハイケルが
 エクレールやまりもを賓客として呼んで会食をしている。

「気になるなぁ……」
「はぁ?」

 アレフスの一聞理解が難しいセリフに、
 ハイケルが何の事だか判らずに問い掛ける?

「エクレールさん一人ならまだしも、
 彼女の下には四百人の舎弟がいる。
 そんなにこられたら一気にBストーンがなくなってしまう。」

「兄貴!今更何を!」

「そうそう、今更四百人くらい増えたって、
 オルレアンのBストーンはビクともしませんや。」

 Bストーンが無くなる、
 という理由で参入を思い留まるアレフスに対し、
 そんな事は無い、と反論する三人だが……

「う〜ん……」

 エクレールの眼を見ながら、アレフスは回想に耽る。

「『澄んだいい眼をしている……。
  数年前はオレも、こんな目をしていた頃があったなぁ……。
  義という言葉を知っていた遠い昔の話だ。
  その頃はオレも……このオルレアンに相応しい男だった。
  最初、ジャンヌの無慈悲な方針に反し、
  ホーリーフレイムから独立した時は四人だった。
  小さな掘建て小屋を立て、規律を作り…
  初めて持ったオレ達の城だった。四人は意気に燃え、
  本気でオレ達がこの国を変えるんだ、と考えていた。
  この国の人々と手を取り合い、この国を変えてみせる……
  そう本気で考えていた。
  なぁ、そうだよな……レイラル!ビーブル!ハイケル!』」

 三人を見、アレフスは更に思いに耽る。

「『そしてお前達はオレを総長に選んでくれた。
  組織は次第にでかくなっていった。
  十人、二十人のうちはまだ良かった。
  ……だが、仲間も二百人を超え、
 こんなどでかい要塞になっちまって……
 ……オレは……おそらく、
 これからもどんどん大きくなっていく
 組織を動かしていく力は無い……
 オレは…オレは大将の器では無い。』」

 アレフスはその思いを吹っ切るかの如く、
 ぐいっとワインを飲む。

「『だが、こんなオレでも志は忘れてはいない。この国の為に……
  この国の人々の為に何かをしたいという、あの志だけは。
  オレは何をしたらいい……この無能な総長のやるべき事は…
  暗愚な総長を演じ通し、次に総長になるべき者がオレを殺す、
  その日を待つ事だけじゃないのか……!?
  オレを殺す事でオルレアンは最初の志を思い出すだろう。
  今にも増して仗助もびっくり仰天する
  グレートなオルレアンになっていくだろう。
 昔、オレ達四人が思い描いたオルレアンになっていくだろう。
  オレ達のオルレアンよ……!
 オレを殺してくれるのは、レイラル、お前か……、
  ビーブル、お前か…ハイケル、お前か…それとも……』」

 そして、レイラルらを見た後、
 アレフスの視線は目の前のエクレールを観る。

「判った。エクレールさん達をオルレアンに迎える事にしよう。」
「ありがとうございます。」
「ただし!」

 ここで厳しい顔でアレフスは条件を突きつける。

「ただし!?」

 条件付き、という事にまりもは不快感を隠せない。

「貴方方の二心無き証を一つ頂きたい。
 三日以内に誰の首でも良い。
 誰か人の首を持ってきて欲しい。
 それを持ってきた時に貴方方を
 オルレアンの一員に迎えたいと思う。」

 と、誰が聞いてもムチャな要求をアレフスが突きつけて来る。

「それは……」

 そのムチャな要求にエクレールは抗議しようとするが……

「それが条件だ!!」

 の一言に抗議は打ち切られる。

「……わかりました、首を持参致しますわ……」

 そう付き付けられ、エクレールはそう答えるしか無い。

「三日以内ですぞ!」

 と、念を押して、そのまま席を立って退出する。
 ビーブルは、アレフスの態度に対して不信感を露わにし、

「どういうつもりなんだ兄貴は?」

 とボヤく。

「どう考えても腕も頭も我々より数段優れている
 エクレールさんに向かって?」

 ハイケルもアレフスに対して疑念を払拭出来ない。

「いいえ、判りました。アレフスさんの命令に従いますわ。」

 しかしその場を取り持つ様な
 エクレールの発言により、
 この場は何とか事なきを得る。

「私がお供いたしましょう。」

 と無茶な要求をされたエクレールに対して
 レイラルが同行する事を申し出る。

「ありがとうございます……。」


<−街道−>
(27 All the time)
 場所はのどかな街道に移る。
 街道の横の草原でエクレールは呑気に昼寝をしている。

 そんなエクレールにレイラルは苛立ちを隠せない。

「『眠っている……人を殺さなげればならないと言う時に…』」

 いつまでも動かないエクレールに、
 業を煮やしながらもレイラルは押し黙ったままだ。

「人が参りましたぞ。」

 レイラルは商人らしい一般人が通っている事を知らせる。
  だが、エクレールはその一般人をスルーする。

「如何しました、何故斬らんのです。」
「今の私には斬れませんわ。」
「何故ですか!!?」

 当然レイラルは抗議しない訳には行かない。
 だが…


「特体生でも無い、無垢の一般人を斬るなんて……
 今の私にはとても出来ませんわ。」

 とのエクレールの言葉により、
 レイラルは抗議を断念せざるを得ない。

 ふと、レイラルが後ろを見ると、
 アレフスが物陰から見ている


「『アレフスがきている。なんていう汚い男だ。
 エクレールさんの腕を確かめようとして
 あんな難題を吹っ掛けたのか。
 しかもエクレールさんの人柄を計算した上での事だな……。』」

 影で見ながら、アレフスは考える。

「『観たいのだ、エクレールさんがどの様にするかを。
 オレが殺されても悔やまない様な女かどうかを。
 それくらいのわがままは許してくれい!』」

 一日目、一般人以外の通行者は無かった。


 二日目も一人の通行者も無かった。そして……



 三日目が暮れようとしてきた時、
 一人の女性特体生(扇奈)がやってきた。

「来た!特体生だ!」

 レイラルは小躍りして、エクレールに報告する。

「これぞ天よりの宝札!現れましたぞエクレールさん!!」

(29 terrible beat @)
 エクレールは扇奈の前に立ち、
 近付いて一礼して
申し訳無さそうに訳を話す。

「貴女には何の恨みも有りませんが、
 『故』あって……
貴女の首を頂戴致しますわ。」

「どんな『故』か存じませんが、生憎、
 首は一つしかありませんので、
 謹んでお断り致します。」


 無論その様な理不尽な要求を
 受け入れる訳にはいかない扇奈は、

 その申し出を却下する。

 「おっと!」

 エクレールがおもむろにアリスソードを抜く。
 だが扇奈はその斬撃を紙一重でかわす。

「少し考えませんか?
 ほら……夕陽が綺麗じゃないですか。

 鳥が鳴いてるし花は咲いている……
 首と胴が泣き別れしたら、

 こんな光景も見られなくなるんですよ。」

  と扇奈は説得に掛かる。
  だか、その説得も虚しくエクレールは斬りかかる。
  その一撃を扇奈はそれを紙一重で避け……

「どうしてもやるつもりですか。ならば……」

 刀を抜く。
 そして二人はいきなり間合いを詰めて斬り結ぶ。

「出来る……只者じゃありませんね!!」

 刃を交えながらも、
 扇奈は強者への賞賛を忘れない。


「でゃぁっ!!」

 突進しながら刀で突きを食らわす扇奈に対し、
 エクレールは信剣の構えで迎え撃つ。

「てぃっっ!!」

 それを捌いて斬るが頬をかすめただけで交わされる。

「はぁはぁ、貴女も相当な腕ですわね……。」

「本当に、殺すのが惜しいですね。」

 殺しあいながらも互いに剣腕を賞賛する。

「私も貴方を殺すのが惜しいですわ。
 しかし、『故』あって……。」

 そう言って二人は更に斬り結ぶ。しかし……

「あいや、しばし待たれよご両人!!」

 そこにアレフスが止めに入る。

(27 All the time)
「成る程……。あの御仁が『故』あっての『故』……ですか。」

「ええ……その通り、あの御人が『故』ですわ」

 二人は互いに刃を納め、構えを解く。

「あの人は、一体どなたですか?」

「オルレアンの総長、アレフスという方ですわ。」

「成る程……ところで、この勝負、如何します?」

 一旦始まった勝負だが、
 原因の『故』が止めに入った為、

 扇奈は当然その続行の是非を問う。

「続ける理由も無くなりましたし……止める事に致しますわ。」
「しかし、貴女は強いですね。」
「私も驚きました。
  貴女の様な
強い相手には
 有った事がありませんわ。」


「私はもと護国院の出で、
 護国院の特体生をしていた

 京堂扇奈といいます。」
「お噂は聞いていた。道理で強い訳だ。」

 そばのレイラルが納得する。

「貴女の名は?」
「エクレールと申します。」
「元ホーリーフレイムの小隊長……でしたっけ。」

「ええ。そうですわ。」
「道理で強いと思いましたよ。」
「扇奈さん、オルレアンにおいで下され。
 是非とも我がオルレアンに参入して頂きたい。」


 ここでレイラルはエクレールと扇奈を本拠地に招く。


<−NAGASAKI−オルレアン本拠地>
(08 Make me funky)
 総長のアレフス主催でレイラルとビーブルとハイケルが
 エクレールやまりもを賓客として呼んで会食をしている。

「エクレール、阿寒湖まりも、嶌{シマ}美亜子、
  なにわ大二郎、猛大人……」

「そして京堂扇奈と……その他約4百名が、
 オルレアンへの参入を希望しています」

 レイラルがエクレール達の参入の意思を伝える。
 そして目の前のエクレール達を見て、
 アレフスの胸は満ち満ちていた。


「『うむ、エクレールや京堂扇奈をはじめとして、
 何れを取っても音に聞こえた特体生揃いだ……
 
こんな連中がオルレアンに集まる様になったんだ。
 オレはうれしいぜ。
 だが、そろそろオレの役割は終わりだな。フフ…』」

(29 terrible beat @)
 だがアレフスは悪酔いした振りをしながら
 エクレール達に絡み始める。

「へっ、エクレールだか扇奈だかなんだか知らねぇが、
 この連中本当に使えるのか?
 無駄Bストーン喰らいの
 ノータリンパープリン腰抜け共の
 集まりじゃねえのか!!」

 そしてアレフスはバリバリに酔っ払いながら
 聞くに耐えない罵詈雑言をぶち撒け始める。

「え?」
「なんと!」
「客人に向かってなんと言う事を!?」

 レイラルとビーブルとハイケルの三人は流石に傍観出来ず、
 アレフスの暴挙を諌めようとする。

「おい、エクレールよぉ、
 それ程の腕前ならオレっちを殺ってみちゃあどうだい?
 オレの屍を踏んで晴れてオルレアンへ入れるんだよ。
 さあ、早く殺っちまいなオレを!」

 泥酔した振りをしたアレフスは、
 エクレールに対して難癖をつけ始める。

「殺れったら殺れぇ!!」

 アレフスの荒れぶりは
 益々ヒートアップをしてくる。
 その醜態はとてもではないが
 正視できる様なものではない……

「……。」

 だが、当のエクレールはどうしていいか判らず、
 黙っているしかなかった。

「殺らねえのか!」

 アレフスの醜態は益々エスカレートし、
 沈黙したままのエクレールに激昂し、
 ビンを投げつける。

(SEガシャーン)

 エクレールは咄嗟に避けたが、
 飛び散った破片が額に当たり、
流血する。

「出て行け!」
「アレフスさん!」

 その醜態に、扇奈までが止めに入る。

「扇奈ぁ……エクレールにオレが殺れねぇんなら、
 お前ぇこいつらをタタッ斬れ!」
「アレフスさん!」

 激昂したアレフスは扇奈にエクレール達を斬る様命ずる。
 無論、その様なムチャな命令を扇奈が聞く筈が無い。

「ええい!お前に殺れなきゃ、オレが殺る!!」

(SEザシュッ)
 扇奈が命令に従わないとわかると
 剣を抜いてエクレールに斬りかかろうとする。
 だが、咄嗟に扇奈が刀を抜いてアレフスを斬る。
 勿論同席していた一行は驚く。

「フ…こ、これでいい……これでいいんだ……
  これでこそ新しいオルレアンの…夜明けがよぉ、
  ……オレ達の夜明けが……訪れる…んだ。」

 今際の際にそう呟{つぶや}きながらアレフスは逝った……。

「そうか、アレフスさんは後を皆に譲る為に……。」

 納刀しながら、扇奈はアレフスの真意を知る。
 そして、アレフスの死体の側に行き、
 カッと見開いた両目のまぶたを指で閉じる。

「兄貴!」
「兄貴!」
「アレフスさん……」

<−NAGASAKI−アレフス墓の前>
(21 dash to trush 〜unpluged〜)
 場所はアレフスの墓の前に移る。
 オルレアンの土台を築き上げたアレフスは
 自らの役目を終えたとばかりに自ら死を選んだ。
 それは巨大化する組織の総長として
 相応しく無いと悟った男の散り様だった。

「兄貴……安らかに眠ってくれ。後は俺達がきっと……。」

 レイラル達は落涙してアレフスの死を悼む。

「私はアレフスさんを手にかけてしまいました。
 もうオルレアンにいる資格が……」

 扇奈はそう言って去ろうとするが……

「とんでもない扇奈さん!」

 レイラル達は扇奈を止める。

「!?」

「貴方が切らなかったら私が殺っていたかも……。」
「そんな事より兄貴が築いてきたこのオルレアンを
 如何に発展させるかが問題だ。」

 と、ビーブルはオルレアンの経営を心配する。

「そぅだ、我々はもっと大きなことに目を向けなくては……。」
「まずきめなけりゃならん問題はアレフス兄貴を継ぐ
  新しい総長を誰にするかだ。」

 とハイケルは新総長を決めなければならない事実を
 率直に指摘する。

「オレは扇奈さんがいいと思う。」

 ここでレイラルが扇奈を総長に推薦する。

「賛成!」
「扇奈さん、お願いします!」

 と、ビーブルやハイケルも総長に推薦する。

「とんでもないですよ。
  私なんかがオルレアンの総長になったら……」

 だが、扇奈本人は総長就任を辞退する。

「そんな事は無い。」
「扇奈さんは義に厚く武勇に優れている。」

 三人は更に扇奈に対して勧めてくる。

「買いかぶって貰っては困ります……
  私は只の剣術使いです。
 それより皆さん……」

 と、そう言いながら、扇奈の視線はエクレールに移り……

「私なんかよりもエクレールさんの方が
 統率者としてははるかに優れた方だと思います。
 智勇に優れ、四百人もの人々に慕われている……
 そんなエクレールさんこそ総長に相応しいお方ではないでしょうか?」

 そして、新総長にエクレールを推薦する。

「と、とんでもありませんわ。
 私なんか単なる元小隊長……
 知識でも、武術でも、人柄でも、
 扇奈さんの足下にも及びませんわ。」

 だが、エクレールは謙遜して総長就任を固辞する。

「謙遜も時と場合によりけりですよ。」
「そんな……私は謙遜なんか……」

(30 Big Bang Age)
「お願いします」

「我々の総長になって下さい!」

 ここで次々と舎弟たちが次々と頭を下げる。

「どうですか、エクレールさん。
  こうなっては
お受けするしかないんじゃないないですか。」

 レイラルがエクレールの耳元で総長就任を勧める。

「わかりました、お引き受け致しますわ。
 皆さんのご推挙で、是より不肖エクレール、
  微力ながら
オルレアンの総長を勤めさせて頂きます。」

 こうしてNAGASAKIに新勢力
「新ホーリーフレイム・オルレアン」の
旗揚げがなった。
予告
マスタードラゴン「自分の愛する者すら護る力すら持たず、悔し涙を流す兵太。
         そんな兵太の前に鴉丸羅…もとい龍頭の男、マスタードラゴンが立つ。
        果たしてマスタードラゴンの真意は!?」
陣内兵太「次回大番長AA『序章その三 「立て兵太!愛する者の為に!!」』」
狼牙軍団全員「立てよ人類!!

今週の特体生
火倉いずみ(夜が来る!)
体力 経験 信頼 距離 気力 攻撃 命中 回避 治安 収益 給料
55 20 普通 55 208 97 60 50 15
スキル 属性 対属性
繕い 黒魔 魔族
繕い〜ターン開始時、このスキルを持つキャラと同じ地域に
      配置されたキャラの体力が半分回復する
界離〜火倉いずみ専用アイテム。攻撃・命中・回避が15アップする。

後書き
またまた×∞、エクレールがメインのストーリーです。
まあ自分はエクレ好きですので。
狼牙(以下R)
「ていうか管理人、オメー何でそこまでエクレールが好きな訳?」

管理人(以下K)
「なんじゃらほい?いきなり。」

R「いや、HPまで作ったりそこまで好きになるってのは、
  何か大きな理由が有るんじゃねえかと思ってよ。」

K「ん〜好きな理由?」

R「魅力的な女キャラが沢山いる大番長で
  そこまで好きだってんなら理由くらいはあるだろ。」

K「理由、理由…(一時間後)ショートカットとか青髪とか
  ひんぬーとかちょっと好きになる理由は少しはあるけど、
  はっきり言ってここまでエクレールを好きになる理由が
  自分でも好きになる理由がさっぱり判らん。
  大番長に限ってもヒロインキャラでも扇奈やシオン、
  サブキャラでも中西姉妹や森沢ブルマ毬音等
  色々エクレールより魅力的なキャラは沢山いるし、
  アリスゲーや他のゲームやジャンルだと尚の事だし。
  大番長自体公式HPの中西姉妹の姉妹レズCGで
  購入を決定したくらいだし。」

R「じゃあ何でエクレールが好きなんだよ?」

K「はっきり言って確たる理由は無い!」

R「何じゃそりゃ?」

K「強いて言えば直感ってやつよ。
  人を好きになるのに理由何ぞ必要ない。」

R「いい加減な奴だな。」

K「私を誰だと思っている?日本一いい加減な人間だぞ。」


苦情などの感想はここへどうぞ。
また私の妄想に満ちたサイトは
http://homepage3.nifty.com/shin-yaminokai/
となっております。
よろしかったら是非遊びに来て下さいませ。


本陣へ撤退
本陣へ撤退
撤退
撤退