真・闇の会夢幻格闘化計画{Dream Duel Project}大番長After.Age表紙
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番外編その一「黒光りに魅せられて…」

番外編その一・新規登場人物
プルーペット屋
闘神都市Uに出場。
本作では水戸姫のせいでレベッカをゲットし損ねるという設定。

鷹守ハルカ
超昂閃忍ハルカに出場。
ノロイを追って過去からやってきた上弦衆の閃忍。

四方堂ナリカ
超昂閃忍ハルカに出場。
武術は嗜んでいるものの普通の女子学生だったが、
上弦衆の閃忍として戦うことになる

アリサ=エロリス
闘神都市Vに出場。
ここでもハニワ浪漫のウェイトレスをしている。
5秒CM
鷹守ハルカ
「悪鬼彷徨う現の闇を、払うは大番長AA、我、上弦なり!」
<ドストン邸の応接間>
(ORISINAL SONG42.Tonorist Pope Ministry)
 場所はトノリスト王国の首都に在る
 司祭ドストンの有する邸宅から始まる
 その邸宅の一室には邸宅の主であるドストンが
 来客の対応等に使用する為の応接間があった。

 中央に据え付けられたテーブル、
 豪華そうな棚の中には
 それまた豪華そうな調度品、
 床には中東より取り寄せたと思わしき
 美麗なカーペットが敷かれており、
 ドストンのインテリアに対する嗜好が
 一目で理解出来る。

 しかし、よくよく見てみると、
 調度品の数々からカーぺットまで、
 専門家が見れば一目で
 王阪の日本土師で買った
 バッタモンと判る代物である。
 要するに一言で言えば、
 見栄っ張りだという訳でアルフォンス。

 そして今日この部屋にいるのは、
 主のドストンに商人風の男・ブルーペット屋である。

 このブルーペット屋という男、
 元は貴族や中級司祭相手に
 ケチな詐欺で小銭を稼いでいた小悪党であったが、
 ふとした事から同じ小悪党のドストンに気に入られ、
 ドストンの権力をバックに
 法皇省御用達商人としての地位と
 一財産をゲットした男である。
 要するに……悪徳商人である。

「司祭様、此度の公共事業の一軒、
 まことにありがとうございます。」
「よいよい。大した事ではナッシング。
 それよりもいつものアレ、判っておろうの。」

 そういうと、
 ドストンは親指と人差し指で円を描き、
 暗に賄賂を要求する。
 いわゆる悪徳役人と悪徳商人の
 ベストオブスタンダードなやり口である。

「しかし司祭様、
 司祭様もご存知と存じまするが、
 この度の法皇省の法改定により、
 聖職者への献金が大幅に規制されてしまった今、
 大っぴらにアレを出す事は
 出来なくなってしまいまして……」
「ナヌー!!?では一銭も無しというのか!!?」

 期待を裏切られ、
 ドストンは一瞬で年老いた顔を真っ赤にして
 怒りを露わにする。
 そのドストンを宥めるかの如く、
 更にブルーペット屋は話を続ける。

「まあまあ、司祭様、落ち着いて下さい。
 クールダウン、クールダウン、プリ〜ズ、おk?
 つきましてはこれをお納め下さい。」

 ブルーペット屋はそう言うと、
 大きな菓子の箱をドストンに差し出した。
 ドストンはこれぞ賄賂の入った箱では、
 と思い蓋を開けるが……
 中には黒砂糖の塊がびっしりと
 入っているだけであった。

「おいブルーペット屋、何じゃコレは?
 ワシは別に甘党ではないぞ。」
「よくご覧下さいませ、司祭様。
 この黒砂糖にしたのは何があるか
 ご存知ですかな?」

「何?……どれどれ……
 おお!!これは!!?」
 ドストンが黒砂糖の山を調べると、
 黒砂糖の中には何とBストーンが
 所々に混ざっているではないか。

「おお!!
 これこそワシの大好物の
 Bストーンではないか!!
 しかしブルーペット屋、
 お主どうやってこの様な手口を
 思いついたのじゃ?」

「は、それにつきましては、
 私が以前悪徳商人の会合で来日しました際、
 時代劇なるジャンルのTV番組にて、
 代官なる職の者が悪徳商人より
 この様なものを受け取っておりましてな。
 まずはこれをご覧下さいませ。」

 そういうとブルーペット屋は
 一枚の画像をドストンに見せた。
 するとそこには二重底になった
 菓子折の箱の中に小判が入れられている、
 時代劇では良くあるいわゆる一つの
 山吹色の菓子が写っていた。

「私、この菓子の構造を日本にて学び取り、
 Bストーンに応用しました次第にございます。
「フフフ、ブルーペット屋、
 お主も悪{ワル}よのう。」
「いえいえ、司祭様程ではございませぬ。」

「ところでブルーペット屋、
 今日お主が来たのはそれだけの用事ではあるまい?」
「はっ、左様にございます。
 さすが司祭様はお察しが宜しい事で。
 まずはこれをご覧下さいませ。」

 (08 Make me funky)
 そういうとブルーペット屋は
 懐から一枚の紙を取り出し、
 ドストンに見せる。
 そこには一見して悪人と判る顔をした面々が、
 金髪の少女とそのお供一味を
 取り囲んだ場面が写っていた。

「実はでございますな、司祭様……
 最近この水戸姫と名乗りし小娘とその一味により、
 世界各地の数多の悪名を轟かせている悪党共が
 成敗懲らしめられているとの話にございます。」
「ナヌー!!?それは真か!!?」

「はっ……先日もまた世界でその名を轟かせていた
 悪徳商人の茸山正義が水戸姫一行によって
 懲らしめられたとの情報もございますぞ。
 他にも女衒屋学生コルサ=ウェインや白百合小百合等々、
 その正義の鉄槌に懲らしめられた悪党は数知れず、
 との情報も伺っております。」
「南斗!!?胡椒…もといこしゃくなヤツラじゃ!!」

 そう言うとドストンは持っていたコーヒーカップを
 勢いよくテーブルに置く。
 余程気に入らない報告だった様である。
 だが、ドストンはケチなので、
 カップは割れない様に置いた様であるが。

「それで、その水戸姫とやらはどうしておる?」
「はぁ……何でも最近胸の大きいお供と
 イチャイチャしておると聞き及んでおりまする。」

「やはりな。」
「はぁ?」
「エドランゼのバッドEDの一つに
 辿り着いた結果じゃと言うておる。
 作者は大の百合スキーと聞いておるからの。」

「はぁ……左様にございますか。
 それと、もう一つ悪い知らせがございます。」
「ナヌー!!もう一つ悪い知らせと申すか!!?」
 ブルーペット屋の報告を聞き、
 ドストンは更に表情を不機嫌にする。

「まずはこれをご覧下さいませ。」
 ブルーペット屋が懐からもう一枚紙を取り出すと、
 そこには狼牙軍団の高羽沙枝と
 上弦衆の鷹森ハルカと四方堂ナリカが写っていた。


アイキャッチ
ドストン
「ブルーペット屋、お主も悪{ワル}よのう。」


アイキャッチ
ブルーペット屋
 「いえいえ、司祭様程ではございませぬ。」
(18 comical)
「こやつらは日本の伝統的女スパイ、
 くの一と呼ばれる者にございます。」
く・の・い・ちぃ?
「は、くの一にございます。」

 くの一という単語を聞いた途端、
 今の今まで不機嫌だったドストンの顔に
 俄かに喜色が浮かんできた。
 どうやらくの一という単語に夢を見ているらしい。

「しかも上弦衆の二人は
 閃忍としては未だ不完全との事にございますぞ。」
「ブルーペット屋……という事は……」
 ブルーペット屋の報告を聞くと、
 ドストンの顔の喜色が益々テカテカ感を増してきている。

「司祭様!大変にございます!!」
と、そこに過信の一人が血相を変えてやって来た。
「何事ジャラホイ!!?」

(32 terrible beat A)
「はっ!
 実はこの屋敷の中に不審な輩が
 三人忍び込んでいましてございます!」
「ナヌー!!?不審な輩が三人とな!!?
 それはまさかこの三人の事ではあるマーニョ!!?」

 そう言うとブルーペット屋は
 三人の写真を家臣に見せる。
「あ!そうそう!そうでございます!」
「ぬぬぬ……不届きナッサブル!!
 ここで彼奴らを逃しては悪の沽券に関わるわ!!
 者共!出会え!出会えぃ!!」

(07confront the enemy)
 ドストンが回りに号令をかけると、
 三人の兄弟と彼らに率いられた
 雇われ用心棒軍団がワンサカと集まってきた。
 そもそもこの三人の兄弟、
 鉄雄(長男)と鉄雄(次男)と鉄雄(三男)は
 さすらいの用心棒であり、
 その筋の世界ではそこそこ有名な
 「黒い三先生」と呼ばれる存在であり、
 今ではドストン邸に食客兼用心棒として
 雇われた身となっている。

「はっ!!
 黒い三先生こと鉄雄三兄弟、
 只今参上仕りました!」
「おう、来たか。
 実はな、赫々然々で不審なヤツラが
 1/4ダースも我が屋敷に入り込んでおり、
 たった今逃走を図ろうとしておるのじゃ。
 見つけ次第……」

「即刻切り捨てるのでございますな?」
「バカモンモン!!
 斬り捨ててどうする!!?
 とっとと捕縛するのじゃ!!
 尋問はこのワシが直々に行ってくれるわ!!」

 ドストンは三人から目的や指示者を暴く為に
 尋問の為に捕縛せよと言っているが……
 どう考えても陵辱目的です。
 本当にありがとうございました。

<どこかの暗い森>
 (23 silence..)

 場所は変わって、
 どこかの暗い森の中に写る。
 三人を捜査捕縛すべく、
 三兄弟が用心棒軍団を率いて捜索を開始していた。

 しかし探せども探せども我が暮らしは楽に張らず、
 ただ時だけが空しく過ぎていった。
「おい、見つかったか!?」
「ダメです!
 さっぱり影も形もアッー!!!」

 用心棒の一人がまるでハッテン場での嬌声の様な
 怪しげな声を上げたかと思うと、
 そこには自分達が探していた三人のくの一が
 木の上に凛々しく立っているではないか。

「狼牙軍団くの一頭、高羽沙枝、
 逃げも隠れも致しません!!」
「そして我ら上弦衆がいる限り……」
「悪徳役人の悪事はジ・エンドよ!!」

 (32 terrible beat A)
 そしてそのままの格好で口上を述べる。
「おのれぇ!!こしゃくな奴らめ!!
 お前達、やっておしまい!!」
 三兄弟の号令と共に
 用心棒軍団が一斉に斬りかかる。


 だが、狼牙軍団の中でも生え抜きの忍びである
 三人が相手では一介の用心棒が敵う訳が無く……
時逆白夜陣!!
穿!四門五月雨!!
鋭!紅破旋空!!
時逆白夜陣
自分の周りに霞蝶を舞わせる技。
ダメージは少ないが、一定時間相手の能力を軒並み下げる。
236236+P(パワーゲージ1本消費)

穿!四門五月雨
空中から大量の苦無を斜め下に投げる技。
空中で236236+P(パワーゲージ1本消費)

鋭!紅破旋空
大手裏剣で斬り上げてお手玉の様に斬り付ける昇竜裂破な技。
623623+K(パワーゲージ1本消費)

 時代劇の用心棒さながらに
 黒い三先生の得意の噴出放流攻撃を出す暇も無く、
 用心棒軍団は雲の子を散らす様に
 キリキリマイマイに退治されていった。

<ドストン邸>
(ORISINAL SONG42.Tonorist Pope Ministry)

「で……おめおめ逃げ帰ってきたのか?」

 場所は再びドストン邸に移る。
 部下の用心棒軍団は全員病院送りにされ、
 三兄弟はドストンの目の前に正座させられていた。

「はっ……申し訳ございません!」
「で、その三人は網タイツを穿いていたのか?」
「いいえ、穿いていませんでした。」
「何をやっとるかぁーっっ!!!」

(32 terrible beat A)
「「「
ギャアアアアーーー!!」」」
 怒り心頭のドストンはいきなり腰の剣を抜き、
 抜き打ちに三兄弟を鬱憤晴らしに斬り捨てた。

「役立たずの斬られ役をいくら雇ったところで
 所詮斬られ先生らいふっではないか!!」
「しかしそうは申されましても……
 どこかに強い用心棒でも
 転がっておりませんものですかねぇ?」

「そんなものがいる訳なかろーが!
 それよりブルーペット屋、
 例のもののリサーチは進んでおるのであろうのう?」
「例の、と申しますと、
 日本の悪徳役人の伝統芸能、
 OBI・MAWASHIにございますか?」

「うむ。
 聞く頃によると
 そのOB・IMAWASHIなる伝統芸能は
 プレイヤーに大変愉悦感と高揚感を
 もたらしてくれるそうな。」
「それはまことにございますか?」

「ああ。
 ただそのOBI・MAWASHIがいかなる伝統芸能か
 その内容が一切不明なのじゃ。」

「それではリサーチのし様がございませんぞ。」
「それを何とかするのがお主の役目であろうが。
 エドランゼに
 OBI・MAWASHIが無かった以上、
 自力でOBI・MAWASHIを
 調べ上げねばならんし、
 どうすればよいというのじゃ?」

「されば……
 益々あのトリオ・ザ・くの一を締め上げ、
 OBI・MAWASHIが
 いかなる伝統芸能かを
 自供させるしかありますまい。」
「ううむ……左様か。
 おい!いつまで死んどるんじゃ!!
 とっとと起きんかい!!」

 いきなりのドストンの一括がとどろく。
 しかしそれは三兄弟の死体に向かってのものだった。
 ところが、その一括を受けるや否や、
 死んでいるはずの三兄弟が起き上がってきたではないか。

 それもその筈、
 この三兄弟は実は特体生能力
 「斬られ先生らいふっ」の能力者である。

 その能力は斬撃による死傷はいかなるものでも
 すぐに治癒蘇生されるという、
 まさに斬られ役にうってつけの能力である。

「とっととあの三人を追ってこんか!!
 それと、後一つ任務を授ける。
 それはな……」

<はにわ浪漫>
(08 Make me funky)

場所はある小洒落たバー、
 はにわ埴輪に移る。
 そこでは三兄弟が酒を飲んで愚痴をこぼしていた。

チクショー!!
 あの干物ジジイ、
 俺達に好き放題したい放題しやがって!!」
「飲んでもなきゃやってらんねーション!!」

「あや〜、お客さん達、
 ブルーモード全開だったりして〜?」
 その三人を慰めているのは
 バーの看板娘・アリサ=エロリスである。

「ああ、ありがとよ、アリサちゃん。」
「お客さん、そんなに落ち込まないで。
 当店は気さくがモットー、
 お気楽モードでよろり〜。」
 こうしてはにわ浪漫の夜は更けて行くのであったとさ。

予告
凰火朱鷺「これまでの戦で傷ついた人々、
       徐々に厳しくなっていく全学連の内情。
       そして特体生達は集う……」
古賀ひとみ「次回大番長AA『第二章その一  「集いて候う」』」
狼牙軍団全員「立てよ人類!!

今週の特体生
プルーペット(闘神都市U)
体力 経験 信頼 距離 気力 攻撃 命中 回避 治安 収益 給料
普通 66 66 66 66 66
スキル 属性 対属性
サトリ 黒魔 魔族
サトリ(気力消費2)〜絶対回避・絶対命中。

後書き
今回は番外編という事で、
悪代官チックな話を書いてみました。

魔女の贖罪の中でも悪役なドストンに
闘神都市Uの悪徳商人ブルーペットです。
ランスクエストマグナムでもトータスが
商人相手に同様の賄賂を受け取っていましたが。

番外編という事ですが、
一応本編と密接的な関わりがあります。
今のところはまだ予定はありませんが、
本編に関わりのある番外編は
これからも出していきたいと思います。


苦情などの感想はここへどうぞ。
また私の妄想に満ちたサイトは
http://shin-yaminokai.jp/
となっております。
よろしかったら是非遊びに来て下さいませ。


本陣へ撤退
本陣へ撤退
撤退
撤退