真・闇の会超破落戸的妄想第五作目 アニメ武装錬金レビュー
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平成19年 03月 21日
第 二十五話 代わりなどいない
満月の下の海で、ヴィクター戦の事後処理が行われています。
そこに、火渡とペタン正座の毒島たんがいます。
確かに二人のヴィクターは消え、
 この世界の危機は過ぎ去りました……。
 でも…でもこれって……。

ハハハハハハハハハ……ッッ
 こんなもンなんだよ!!!!
 
不条理なんだよ……
 世の中って奴はよ!!!!!
!
 これまでも……これからも……!!」
「その割には浮かない顔をしていませんか?」
少々やけのやんぱちじみた枯れた笑い声を上げ、
煙草を吸う火渡に、照星が話しかけています。


「やり切れない気持ちは理解ります。
 しかし……結果は結果……。
 そこに如何なる悲哀みがあろうとも、
 人々の生活は何事も無かったかの如く続いていくのです。
 例えそこに如何なる悲哀みがあろうとも……
 しかし……それはそれでいいと思います。
 割り切れない結果に思い悩むよりも……
 これから何を為すべきがを考える……
 それが残存された者の責務です。」
「言われなくても理解ってらぁ!!」
火渡は火渡らしく、
去り行く照星に憎まれ口を叩いています。


「ああ、そうそう……事後処理は既に開始まっています。
 貴方達にはもう少し働いてもらいますよ。」
「チッ……オラ、行くぞ!!」
は…はいぃ……。


場所は変わって降り頻る雨の寄宿舎です。
中ではキャプテン・ブラボーに縋って泣いているまひろと
がっくりと項垂れている岡倉達がいます。
おそらくはカズキが死んだ事を告げられたのでしょう。


斗貴子さんは戦団御用達の病院で
無気力にベッドの中で外を見ているだけで、
見舞いに来た剛太も何もかける言葉が見つかりません。


喧騒とした歓楽街を見下ろしながら、
三日月をバックにパピヨンが空を飛んでいます。
「詰まらない……ここには何も無い……。」
唯一蝶野攻爵の名前を呼ぶ資格の有るカズキが
突然いなくなったので、無気力なのでしょうか?
「武藤カズキのいない世界など……
 
こんな世界などッッッッ!!!!!!
と憤慨しつつ、三日月を睨みます。
「武藤……カズキ……。」


日は変わって斗貴子さんを見舞いに
早坂姉弟と御前が病院に来ています。
「なーなー、ツムリン、
 そろそろ学校いこうぜー。
 みんなわかってるってー。
 誰も責めたりはしないからさー。」


「ちゃんと現実を見なさい。
 武藤君はもう……。」
「理解っている……だから…… 
 考えている。
 この地を去る前に、
 最後に私がカズキに何をして上げられるか……。」


何もかける言葉が無く、姉弟は帰路に着きます。
「ずっとあんな調子なのかい、姉さん?」
「ええ。あれでもまだ回復している方よ。
 今日まで口も利かなかったのよ。」
「無理も無い……。あんな事が有ったんだ……。
 身体の傷はいずれ治癒る。
 しかし…心の傷は……。」
「ツムリン……。」
「だからと言って、投げ出す訳にはいかない……。」
「武藤がいれば……おそらくはそう言っている。」
「武藤君はもういない……
 でも…私達に『出来る事』が有る筈よ。」


そうこうしているうちに、斗貴子さんの退院の日です。
斗貴子さんが病院から出ると、そこにはブラボーがいました。
後ろの壁に書いてある寂という文字が哀愁を誘います。
斗貴子さんはそのまま無言で通り過ぎます。
ブラボーは何かを言いかけましたが、喉から声が出ません。
と、後ろから千歳さんが現れました。


「言葉すら…かけてやれなかった……。」
「仕方が無いわ……。今のあの娘には、
 何を言っても届かない……。」
「それでも……。」
「如何言おうと辛いだけ……。
 私達は見守る事しか出来ない……
 そう言ったのは貴方でしょう。
 あの娘なら大丈夫……きっと……。
 自らの手で、答えを見つけ出せるはずよ……。
 だってあの娘は、貴方の部下だった娘……
 だからきっと大丈夫……。」


いつのまにか、斗貴子さんは十字路交差点に入りました。
BGMは「真赤な誓い」や「愛しき世界」のインパクトに押されて
イマイチ目立たない「ホシアカリ」が流れています。
「カズキを失ったこの世界……
 カズキが身体を張って守ったこの街……
 それでも私は……!!」
と、斗貴子さんの脳裏に真赤なTシャツのカズキが浮かび上がります。
そして、「斗貴子さん!!」と名を呼びます。


いつの間にか、斗貴子さんは天を見上げて
目からぼろぼろ魂の汗を流していました。
「カズキ……私は如何すればいい……!!!!
 
カズキィィィィィィ!!!!!!!!!
斗貴子さんは、街中の往来であるにもかかわらず、
人目を憚らずにカズキの名を叫びます。
続きはCMの後で。




学園では、いつもと変わらない日々が続いています。
あ、仲良しトリオが通ります。
どうやら岡倉は荒れに荒れている様です。
「心配だね。あれからまひろちゃんずっといないし、
 斗貴子さんもずっと学校に来てないし。
 どうしれるのかな?」


「ッ!!何だってんだチクショウ!!」
「俺達は部外者だからな。
 ブラボーが知らせてくれなかったら、
 俺達は何も知らないままだったんだから、
 それだけでもよしとすべきじゃないのか?」
「あいつは身体張ってこの世界を守ったんだろ……
 それなのに……!!」


「概してこんなんじゃないのか?
 世の中の大半の人間は、
 この世界で何が有ったのか知る事無く
 毎日の生活を送っている。
 今までも…これからも…この先もずっと」
「理解った様な事言ってンぢゃねーよ!!
 ッッッ……!!!くそっぉぉぉ!!!!!」


岡倉、気持ちは理解るが、並べてある自転車を蹴って
将棋倒しをするのはよくないぞ。byされた経験者
あれって立て直すのがめっちゃ手間掛かるンスよ。
バッキャローーーーーー!!!!!!!!!!!


ところは変わってどこかの海峡の、
どこかの錬金戦団の支部らしきところです。
中にはLXE信奉者から錬金戦団にとらばーゆした
秋水が歩いています。
と、
DANGER ROOMと描かれてある
部屋の前で止まります。X−MENかよ!!


中では斗貴子さんが訓練用(?)の
調整体ホムンクルスを大量虐殺しています。
まあ、多分LXEからかっぱらって来たか
その調整体の細胞を使ってクローン培養でも
しているのでしょうか。訓練用に。


「ワシら傷ネーチャンのストレス解消人形かいな。」
それを見ていた秋水は思わず
口に出してしまいます。
「余り体を苛めるな……。」
「次!!」
しかし、ストレスが溜まっていた斗貴子さんは聞く耳持たず、
残りの訓練用ホムもブチ撒けてしまいました。
終わったところで剛太が駆けつけます。
どうやら、斗貴子さんも少し怪我をしている様です。


「センパイ、今まで模擬戦闘やってたんスか!!?
 病み上がりなんだから無理しちゃダメッスよ!!
 もっと自分を大切に……。」
「つぎ……。」
と、斗貴子さんは気絶して島根県。


という訳で、斗貴子さんは医務室直行になりました。
剛太が包帯巻き巻きしています。
「見てられないッス…元気出して下さい。
 センパイに笑顔が戻るなら、何でもしまっす。」
ありがとう……でも……
斗貴子さんの声は消えそうな位か細いっす。


日は変わって斗貴子さんはビップ席にいます。
天を仰いで回想に入っています。
「カズキ……私はキミに……何が出来る?」
そして、傍らを飛んでいた揚羽蝶を見て
パピヨンのカズキへの言葉を思い出した様です。
「だがお前とはいずれ必ず決着を付ける。
 そうしないと俺の心が羽撃けない。」

どうやら、斗貴子さんはカズキの代理として
パッピーに果し合いを申し込むつもりです。


その頃、戦団本部では照星が火渡やブラボーらを集めて
何か今後の方針を打ち出しています。
お供に千歳さんや毒島たんもいます。
「任務の進行は、50%……残りは進行中……
 現在確認し得るホムンクルスは完全制圧……
 及び、錬金戦団の段階的活動凍結……。
 各国の錬金戦団と、連日協議中です。
 錬金術の始まりより数世……
 未だに賢者の石の精製は遠いどころか…… 
 我々は現存する力すら満足に使いこなせていないと……
 そして過ちを重ね続けている……
 そろそろ一度立ち止まって、
 これまでの歩みを見つめ直して見る事にします。」


「とどのつまりは反省会って訳ね。
 出来るかよ、そんな事。」
「出来る出来ないではなく、やるんです。
 これは月に消えた二人に対する……
 成さねばならぬケジメなんです。」
「大戦士長、お願いがあります。」
あ、斗貴子さんだ。
何故ここに?


とりあえずは唐突に場所が変わり、
斗貴子さんの着替えシーンです。
いつもの女学院セーラー服に着替えます。
背中ヌードに……あ、パンツはいてないッス。
後ブラしてねぇし。


満月の夜、斗貴子さんが学園から出てきます。
そこへ剛太が現れました。
「聞きましたよセンパイ。
 今度の最後の任務……
 パピヨン退治……俺も付き合いますよ!!」
ごうた が な か ま に く わ わ っ た


そして、またまた目の前には早坂姉弟と御前が。
「おうおうおう、遅かったなー二人とも〜。
 待ちくたびれびれだぜぃ。」
「状況は大方把握している。」
「抜け駆けはさせませんわよ。」
「そーだじぇツムリン。
 俺達だって心配してたんだぞ。
 それなのに何の挨拶もナッシングってのは
 あんまりなんでねーの?
 それに少しでも出番を稼いどかないとにゃ。」
「どこで嗅ぎ付けたんだか……。」
「あらあら、私の情報網を侮ってもらっては困りますわ。」
「津村……指示を……!!」
「センパイ!!」
「ああ、いこう!!最後の任務だ!!」


おうか が な か ま に く わ わ っ た
しゅうすい が な か ま に く わ わ っ た
えんぜるごぜん が
な か ま に く わ わ っ た



そして、パピヨンハウスへの途中で
斗貴子さんは満月を見上げます。
「ここは既に敵の領域。油断は禁物だ。」
「理解っている。」


そのパピヨンハウスでは……
何故かヴィクトリアがいます。
「月見をするなら他所でやれ。
 モノを喰うなら他所で喰え。
 折角のウマカバーガー製
 月見セット(ハッピーセット付き)がまずくなる。」
「食べる?ママの味。
 正確にはママの出来損ないの成れの果ての果ての
 (中略)果て……。」
ヴィクトリアは脳味噌クレープを食べています。
グロ規制でモザイクが掛かっています。


「食指も動かんよ。」
「言ってくれるじゃない。
 これでも百年近く食べてきた私の主食よ。
 そう言えば、管理人の世界では
 本家ママの味がピンチみたいね。」
「よく飽きないものだな。 」
「食人衝動が無いって聞いてたけど、デマじゃなさそうね。
 ホムンクルスの食人衝動の源泉は、
 犠牲になった人間の部分が何とかして元に戻ろうとする……
 いわば本能的な未練ではないかって……。
 一部の研究者の間では言われているわ。
 既に人間や人間の世界・社会に何の未練も持たない。
 ホムンクルスとしては未完成……
 でも、ホムンクルスが成しえなかった……
 脱・人間を達成した……
 人間でもホムンクルスでも無い……
 超人なのかも……。」


「『蝶』人だ。
 そんな和月の後付の設定なんぞ興味ない。」
「そうね……貴方にも私にも下らない話だわ。
 それなら、タメになる小話を一つ。
 錬金の戦士達がそこまで来てるけど、大丈夫?」
「いらぬ世話だ……アポイントの無い客には
 相応の出迎えを用意してある。」


斗貴子さんチームに立ち塞がるのは!!?
巳田&猿渡&蛙井&花房
「出迎えデース!!」
何だ、再生怪人かよ。
再生怪人はへっぽこって相場が決まってるのに。
「お久し振り振り〜。」
「前はよくも殺ってくれたわねー!!」
「ハッッハー!!リベンヂだぜリベンジ!!!!」
「ここから先は通さん……!!」


「パピヨン謹製・動物型ホムンクルス!!」
「ドクターアレクのクローン技術でも応用して
 再生したのか!」


早坂桜花vs花房
「アーチェリーの武装錬金!!」
「エンゼルごぜーん!!」
あひゃああああああ!!!!


早坂秋水vs巳田
「日本刀の武装錬金・ソードサムライX!!」
ぎょわあああああ!!!!!


中村剛太vs猿渡
「チャクラムの武装錬金・モーターギア!!]
ゴリィィィィィィ!!!!


津村斗貴子vs蛙井
「ぼくちんの相手は誰かなぁ?カモンカモーン。」
ジャマだどけ!!
あ〜〜〜〜〜いいいい!!


まさに瞬殺!!!!!


「いかせねー!!」
「通さんもんねー!」
南蛇井!!巳田と猿渡がまたいるよ!!
再生したのか!?いや、これは別のクローンだ!!

あひょーーーー!!!!
いかせるかぁああぶぎょあぁ!!
哀しきかな再生怪人は弱いの法則が
見事に当てはまった噛ませ犬。
桜花と秋水にやられますた。


「行って!津村さん!!」
「行け、津村!!」
桜花秋水の援護攻撃を得て
斗貴子さんはパピヨンの元にレッツラゴー!!


「何の用だ?俺をアボーン汁との任務か?」
「いや、決着を付けに来た。
 パピヨン……カズキの代理人として……!!」
「代わりなど存在ない!!
 貴様にはいるのか、
 
武藤カズキの代わりが!!!!??













次回予告

この想いはキミに届くだろうか?

私はキミとずっと一緒に生きていきたい……

カズキ……有り難う……!!

次回・武装錬金最終回『
ピリオド


キャスト(敬称略)

武藤カズキ 福山潤
津村斗貴子 柚木涼香
キャプテン・ブラボー 江原正史
中村剛太 川田紳司
早坂桜花 生天目仁美
早坂秋水 谷山紀章
エンゼル御前 水田わさび
パピヨン 真殿光昭
岡倉英之 風間勇刀
六舛孝二 近藤孝行
大浜真史 園部好コ
坂口照星 速水奨
火渡赤馬 関智一
楯山千歳 小林ゆう
毒島華花 矢作紗友里
ヴィクトリア 釘宮理恵
巳田 置鮎竜太郎
猿渡 稲田徹
蛙井 結城比呂
花房 加藤優子

今週はカズキは回想にしか登場しませんでした。
まあ、キャストに名前は載っていますが。

来週は泣いても笑っても最終回!!
予告も使いまわしなので予測がつきません!!以上!!





では、また来週!


本陣へ撤退
本陣へ撤退
撤退
撤退